運動習慣ゼロの人がトレーニングを始めるなら、ジムに通うなど特別なことをするよりも、まず日常生活の中でできる簡単なストレッチから実践するのが効果的だ。多くの現役アスリートも通うトレーニングジム「IPF」代表のカリスマ最強トレーナー・清水忍さんは「家事や通勤などの生活活動の中で消費されるエネルギー量のことをNEAT(Non-Exercise Activity Thermogenesis/非運動性熱産生)といいます。今、NEATを上げること、つまり普段の生活の中の活動量を多くすることが注目されています」という。清水さん監修の『運動習慣ゼロの人のための疲れない動けるからだをつくるテク』(朝日新聞出版)から、運動習慣ゼロの人がトレーニングを始める際におすすめの、3つのストレッチを紹介する。
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一つ目はまめに「ふくらはぎ」を伸ばすこと
ふくらはぎを伸ばすという行為には、下半身の血行促進と老廃物の回収という効果があります。ふくらはぎは第二の心臓ともいわれ、下半身から血液を送り出すポンプの役割を果たします。その筋肉をほぐして柔軟にすることで、血行をよくして老廃物もこまめに流すようにしましょう。
ポイントは、ひざを伸ばしたまま、かかとも床にぴったりとつけること。ひざが曲がったりかかとが浮いたりすると、ふくらはぎは十分に伸びません。また、反動を使ったり、息を止めたりもしないように。ゆっくり呼吸しながら、筋肉がじんわり伸びるのを感じてください。