「全証券会社のつみたてNISAのシェアは楽天証券が55%でトップです。新NISAでも1位を取りに行きます」と、きっぱり言い切った。

 お得度の面でも抜かりがない。投信つみたての楽天カード決済でのポイント付与率を最大1%に引き上げている。

 ここで「新NISA前だけの大盤振る舞いでは?」「しばらくたったら、引き下げるのでは?」と聞いた。すると楠社長は即答。

「変更しません。恒久的なものと思っていただいてかまわない」

 コロコロ変えない。安心してほしい。今回の最大1%還元は、かなり練り上げた数字である、と。

 ちなみに楠社長の楽天カードは「ブラック」。楽天市場では「日用品やワインを買います。先日は孫のビニールプールを買いました」。

 楽天ポイントが5倍になる「5と0のつく日」が待ち遠しい?

「逆に『買わない日』として気にします。グループ全体のコストアップにもなるので、私はポイントアップされない日に買うように心がけています(笑)」

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楠 雄治(くすのき・ゆうじ) 1962年生まれ、広島県出身。1986年、広島大学文学部卒業後、日本ディジタルイクイップメント(現日本ヒューレット・パッカード)入社。1996年、シカゴ大学ビジネススクールでMBA(経営学修士)を取得。同年、世界有数の経営コンサルティング会社A.T.カーニー入社。1999年、DLJディレクトSFG証券(現楽天証券)入社。2006年より代表取締役社長

編集/綾小路麗香、伊藤忍

※『AERA Money 2023秋冬号』から抜粋

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