皇位継承順位でいえば、皇嗣で57歳の秋篠宮さまが第1位。そして第2位に長男で17歳の悠仁さま、3位に上皇さまの弟で87歳の常陸宮さま、と続く。
摂政は、天皇が未成年だったり、病気や事故などによって国事に関する行為を行うことができない場合に置かれるものだが、摂政を決める順序も皇位継承順位が優先される。
ここで興味深いのは、選ばれる候補に女性皇族も含まれる点だ。
皇室典範では、「親王及び王」の次に、「皇后」、「皇太后」、「太皇太后」、「内親王及び女王」が続く。現在の女性の皇室メンバーだと、雅子さま、上皇后の美智子さま、そして愛子さまとなる。
「紀子妃殿下や常陸宮家の華子妃殿下、三笠宮家の百合子妃殿下など、皇室の外から皇族に嫁がれた宮妃には摂政の資格がありません。ただし、皇后となった方は別格です」
と、山下さんは解説する。
もっとも皇后に近いのは紀子さま
こうして見ると、序列が「上」に思える愛子さまが、なぜ紀子さまを訪問する形になったのか。
重要なのは、紀子さまが「皇嗣妃」である点だ。
皇嗣は、皇太子待遇の称号。つまり紀子さまは、皇太子妃と同格の妃で、将来の皇后に一番近い存在ということになる。