天皇ご夫妻の長女愛子さまが9月11日、誕生日を迎えた秋篠宮妃の紀子さまへのあいさつのため、赤坂御用地をたずねた。天皇や上皇に近い「内廷皇族」の内親王が宮妃を訪問したことに驚いた人も少なくなかったようだ。皇室の序列である「ご身位(しんい)」は、どうなっているのか。
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ピンクの帽子をかぶり、赤坂御用地を訪問した愛子さま。にっこりほほえむ様子が「可愛らしい」と話題になった。
この日、愛子さまが帽子をかぶっていたのには理由がある。皇室では、「相手を訪問する」立場である時には帽子を着用し、自身の住まいなどで相手を迎える場合には帽子はかぶらないという慣習があるためだ。
一方で、驚きをもって、このニュースを見ていた人も少なからずいた。
元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんは、「このニュースを見たとき、まずは『えっ』と思いました」。
というのも、愛子さまは内廷皇族の内親王。皇室の序列である「ご身位」を考えると、宮妃である紀子さまよりも「上」に思えるからだ。
紀子さまは摂政になれない
皇室の「ご身位」は、皇室典範などで明確に規定されているわけではない。一般参賀やご一家の写真の並び順、晩さん会の席順などが参考になるものの、実際にはわかりづらいものだ。
山下さんによると、皇室典範に記された皇位継承順位や摂政の序列が基準になると考えられるという。