これから梅雨の時期を迎え、台風の発生件数も徐々に増えてくる季節です。
近年、多発しているのがゲリラ豪雨や暴風雨などの異常気象。これらは温暖化の影響と言われますが、猛威とも言える自然のチカラに私たち人間はなす術がありません。
私たちにできることは、なるべく被害に合わないように、また被害が最小限で済むようにすること。そのためにも日頃から気を付け、準備することを心がけたいものですね。
大雨による災害を防ぐために、留意しておきたいことを調べてみました。

短時間で予想外の被害を招く都市部の水害
短時間で予想外の被害を招く都市部の水害
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山間部だけでなく、都心でもかなり危ない!

2014年8月、広島市北部で起こった豪雨による土砂災害は記憶に新しいところです。
猛烈な雨により、広い範囲で土砂崩れが発生し、多大な被害をもたらしました。
山間部では降雨量の増大により地盤が緩み、このように大規模な土砂災害を引き起こすことがありますが、都市部ではどうでしょうか。
アスファルトで固められた道路は当然、水を吸い込みませんから、短時間で狭い範囲に激しい雨が降った場合(ゲリラ豪雨など)、水があふれて家に浸水する可能性があります。
マンションなどで地下に機械室がある場合は、浸水により停電するかもしれません。
いざという時に対応できるように自分たちでできる備えをしておきましょう。

自宅にいるときには何をしたらよいか?

台風や大雨の注意報や警報が出た場合は、まず次のような対応をしましょう。
・飛ばされそうなモノは家の中へしまうか、固定する。
・ベランダの排水口や近くの道路の側溝を掃除して、水はけをよくしておく。
・窓や雨戸をきちんと閉めてカギをかけ、カーテンやブラインド・障子を閉めておく。
・避難場所や避難経路を確認しておく。
・懐中電灯やラジオ、非常用食品や飲料水などを確保、確認する。
・浴槽の水は抜かず、生活用水として確保しておく。
事前の対策を講じることで、被害を最小限に食い止めることができます。

外出している時にはどう行動するか?

外出先で突然の豪雨に遭った場合はどうしたらよいでしょうか。
●行ってはいけないところは“地下”。
近年は地下鉄や地下街などが浸水することも少なくありません。水はあっという間に押し寄せ、その水圧は想像をはるかに超えたチカラを持っています。もし、地下街などで水が入ってきた場合は、水の流れに逆らわず下流方面の出口からすみやかに地上へ出るようにしましょう。
●川や水路・田んぼなどの近くへ行かない。
流される可能性があり大変危険です。濁った水で側溝の境目が分からずに転落する事故も起きています。
●浸水した道路、地下を通る道路に注意する。
車に乗っていてアンダーパスが冠水した場合は、車が水に浸かり水圧でドアが開かないことがあるので、道路状況をよく確かめましょう。
外にいる場合は、とにかく高いところへ避難することを心がけてください。

身を守るために、正しい知識・情報を手に入れよう

自分の身を自分で守るために、日頃からtenki.jp(※1)はもちろん、テレビやラジオなどの気象情報・天気予報に注意しましょう。
もし、「大気の状態が不安定」「突風や雷に注意」という情報を耳にした時は、空模様の移り変わりに気を配ってください。
急に冷たい風が吹いてきたら要注意! 積乱雲が発達している兆しです。黒い雲がどんどん近付いて、やがて強い風が吹き、雷が鳴って猛烈な雨が降り出します。洪水になったり、雹(ひょう)が降ったり、竜巻が起こったりと激しい気象状況を引き起こし、死傷事故にもなりかねません。
そんな事故を防ぐために役立ててほしいのが「高解像度降水ナウキャスト」(※2)です。
気象庁がインターネット上で運用を始めたサイトで、短時間で局地的に降る豪雨を5分間隔で30分先まで予測します。スマホ用のサイトもあるので、ぜひ活用してみてくださいね。
(※1)tenki.jpサイト内では「警報・注意報」「地震」「津波」「火山」「台風」などの防災情報も発信
(※2)高解像度降水ナウキャスト (リンク先参照)