じりじりと照りつける日差しから身を守るため、日傘が手放せなくなった。男性も日傘を差す抵抗感はなくなりつつある(撮影/写真映像部・上田泰世)
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災害級」と言われる暑さが続いた今夏。日傘を手に取る男性が増えた。男性用日傘が夏場のニューノーマルとして定着しつつあるようだ。AERA 2023年9月11日号より。

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 連日のように熱中症警戒アラートが発令され、不要不急の外出防止が呼び掛けられた今夏。これはたまらん、と悲鳴を上げたビジネスパーソンも少なくないだろう。筆者も7月中旬から暑さで体調を崩し、可能な限り在宅勤務で対応するのに加え、早朝の時間帯に仕事を集中させることで何とか乗り切ってきた。

 これだけ暑いと、男性も日傘を使わずにはいられない。男性用日傘が夏場のニューノーマルとして定着しつつあることは、大手量販店の動向や売れ行きから顕著に浮かぶ。

 イオンが毎年5~7月に全国の店舗で展開している傘の販売フェア。今年から「男性用日傘」のコーナーを新設し、アイテム数も昨年の2.6倍の40種類に拡大した。その理由についてイオンリテール雑貨商品部の担当者はこう説明する。

「昨年夏に男性用日傘の売り上げが前年比約3倍に伸びたことに加え、男性の美容意識の高まりから、外出時の暑さ対策、紫外線対策として男性用日傘の需要が大いに見込めると考え、コーナー展開に踏み切りました」

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