「かんぱーい!(一同)」「……なんでだよ!!! 今なに話してたのよ!? 発会式の話でしょうよ! なんで今飲んでるのよ!」「ま、堅いこと言うなって! 飲んだほうが話がまとまることもあるからさ! とにかくさ、いろいろ大変なこともあるけど落語と寄席がずーっと愛されるように頑張りましょう!」「そうそう、平和ならなんとかもつだろうよ! 世の中、平和がいちばん! 百年先も、二百年先も呑気に落語が出来ますよーに!……じゃ、かんぱーい!」「かんぱーい!(一同)」「また飲むのかよっ!………まぁいいか。明日、また集合な! 明日はちゃんと話し合うからねっ!……かんぱーいっ!」

 ……みたいなかんじ?

 現在、落語協会では「百年委員会」なるものが立ち上がり来年に向けいろいろ企画立案をしているところ。もちろんここまでメチャクチャではないが、楽しくワイワイと相談事。私も端っこのほうに加えて頂き会議に参加している。行けないときもあるので面目ないのだが、極力参加しようっと。

 ということで、来年の落語協会をお楽しみに。百年です。ちなみに酒悦さんは来年三百四十九年。すご。

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。この連載をまとめたエッセー集の第1弾『いちのすけのまくら』(朝日文庫、850円)が絶賛発売中。ぜひ!

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