喜ぶ慶応の選手たち(撮影=写真映像部・東川哲也)

 勢いそのままに、慶応は107年ぶりとなる深紅の大優勝旗を手にする。森林監督が言葉に力を込める。

「100人を超える大所帯の中でベンチに入れるのは20人。ただ、それぞれに仕事があって、それぞれが全うしてくれた。みんなが優勝を信じて、それを成し遂げたいと思ってきた。全員の勝利だと思っています。彼らに敬意を表したいですね」
 

 大会を通じて恒例としていた四字熟語。決勝直前の言葉は、現実のものとなった。

「大願成就」

 風は、慶応に吹いていた。閉会式が行われた甲子園球場には、右翼側から左翼側へなびく、いつもの浜風が戻っていた。
 

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