で、堺雅人演じる主人公のピンチを救いに来た阿部寛演じる公安の野崎とともに行動する男がドラムというぽっちゃりで笑顔が素敵な男性。
言葉を喋らず、いつもスマホの音声を利用して喋るキャラ。
正直、このドラマで初めて見た役者さんでしたが、ネットニュースでは毎回、ドラムのことが話題になっています。
名だたる名優たちの中で、このドラムがかなり注目を浴び、しかも、緊張感のある物語の中で安心するんです。ドラム待ちの人も少なくないはず。
一体、この人、何者なんだと探ってみると、元力士の「富栄」。今は「富栄ドラム」と役名を芸名にしてしまっている。
堺さんや阿部さんに迷惑をかけられない
よくぞ、あの名優たちの中で、この元力士を抜擢したなと。その勇気と決断とオリジナリティーに賭ける気持ち、福沢監督には頭が下がります。だから流行るんだよな。知らないものが世に出るから。
そして、喋らずに全部スマホで会話するという設定が秀逸。なんで、こんなおもしろい設定になったのか、ネットで調べてみると出てきました。
最初はスマホの音声翻訳アプリを使用する予定はなかった。だが、撮影が始まり、監督が台詞を言い換えても上手くいかず、イメージした声とも異なっていた。しかも撮影時間が限られているし、ドラムの演技のNGのせいで、堺雅人さんや阿部寛さんに迷惑をかけるわけにはいかない。