英国戴冠式へ出発する秋篠宮ご夫妻を見送ったときの次女の佳子さまと長男の悠仁さま
 

秋篠宮家の長男、悠仁さまの進路について注目が集まっている。高校2年の夏ならば、具体的な進学先を視野に入れて将来を検討し始める時期。長女の小室眞子さん佳子さまは、最終的に学習院大学を選ばなかった。こうした秋篠宮家の教育方針について疑問を抱く人も少なからずいる。『学習院女子と皇室』(新潮新書)を最近刊行した著者で、親子4代に渡り学習院出身の藤澤志穂子さんに話を聞いた。

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「曾祖父は学習院中等科から士官学校などを経て軍人になり、祖母は戦前の学習院女子、そして、母、私、その他の親戚にも学習院出身が多いのですが、そのためか私の元に秋篠宮家の様々な問題に関して、特に『眞子さま結婚はなんなの!?』という批判の言葉が多く飛び込んできました」

 と話すのは、曾祖父、祖母、母と4代に渡り学習院出身で『学習院女子と皇室』の著者の藤澤志穂子氏だ。「直接、秋篠宮家にお話しくださればいいのに……」と思いながら、批判が集中してしまう理由を掘り下げたときにたどり着いたのは「ノブレス・オブリージュ」だ。

「ノブレス・オブリージュ」とは、フランス語でnoblesse oblige。財産や権力、地位など恵まれた境遇を持つ、あるいは身分の高い者が果たす責任と義務を示す言葉で、主に欧米社会で浸透する道徳観を示す。

「学習院で得ることのできる学びの素晴らしさについては、著書に書きつくしましたが、ただのお嬢様学校ではなく、卒業生には学業を終えた後、社会に貢献していきたいと思っている方が大勢います。たとえ、家庭に入ったとしても何かしら社会につながっていようとされる方もいる。それに対して、眞子さんはどうですか? 何をしようとされているのか全く見えてこない」

 学習院OGとして藤澤氏が秋篠宮家に対して抱く印象は「権利ばかりを主張して、求められる義務を果たしていない」ように見えることだ。

「私の2歳上に秋篠宮さま(当時、礼宮さま)、1歳上に紀子さま(当時、川嶋紀子さん)、2歳下に紀宮さま(現在、黒田清子さん)が学習院に在学していました。そんな世代の学習院の同級生は眞子さんと同じくらいの年齢の子どもがいる場合もあるので、よく話題になるのは『もし、眞子さんが学習院大学に行っていれば……』ということ。眞子さんの結婚のお相手が学習院の中で見つかっていたら、学習院OGOBネットワークで『あの人はこんな感じ』という情報も入ってきます」

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なぜ秋篠宮家は学習院を避けるのか