愛子さまがティアラの製作を来年度も見送ることが報じられたが、女性皇族たちのティアラをさかのぼると、どれも「らしさ」が垣間見えるようで個性的。ぜひ、愛子さまならではの控えめながらも品と格を感じさせるティアラも拝見したいものだ。秋篠宮家の長女・小室眞子さん、次女の佳子さま、そして、黒田清子さんからお借りしている愛子さまのティアラを振り返る。
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愛子さま 叔母・黒田清子さんからお借りした可憐なティアラ
8月1日、テレ東BIZが〈【独自】物価高で愛子さまティアラ制作せず 宮内庁が来年度予算概算要求見送り〉というニュースを報じた。女性皇族が20歳になると慣例としてつくられるティアラだが、2021年愛子さまは成年皇族の仲間入りをした際、製作を見送られていた。コロナ禍での国民の気持ちを考えてのことだった。
その気持ちは変わらず、「3度目の固辞」となった今回の理由を宮内庁は「物価高の中での国民感情と両陛下のお気持ちを考慮した」と説明。しばらくは、父の妹である黒田清子さん(紀宮さま)からお借りしたティアラを身につけることになると思われる。
ティアラは近年、皇室の公的な予算にあたる「宮廷費」で製作されているため、結婚で皇室を離れるときは宮内庁へ返却される。最近では、21年10月に結婚した小室眞子さんのティアラも返却されている。
黒田清子さんのティアラは、紀宮さまが成人された当時(1989年4月)昭和天皇崩御後の服喪期間中を考慮し、天皇家の私的経費である「内廷費」で製作された。つまり、一般的な家庭で例えれば、おうちのお金で用意した婚礼用品のひとつなので、黒田清子さんが現在も所有されている。
黒田清子さんから時を経て愛子さまが身につけられたティアラに関して、愛子さまがお生まれになったころから皇室番組に携わる放送作家のつげのり子さんはこう話す。
「黒田清子さんのティアラは正面から見ると真ん中の部分が高くなっている『プリンセス型』です。遠目で見ると花をモチーフにしたように見えますが、細かく見ると月や星、蝶などのモチーフが施されているように見えます。それは、まるでティアラの中に自然界の営みをまとめたような世界観で、お借りしている愛子さまの優しい柔らかな感じにもとてもお似合いです」