「私自身が親に全部放置されていて、毎夏苦しかったので、自分の記憶をぬり替えるために手伝ってしまったかもしれません。ですが親子で同じ本に親しむ機会を毎夏つくれたら、それはそれでいいのではないかと思っています」(埼玉県、49歳女性、子ども10歳・7歳)

「今は誰でも発信者になる時代です。インターネットで感想文の世界デビューを果たす前に、適切な言葉で、自分の体験と関連付けて言語化しつつ、作品の感想を述べる練習は意義あるものだと思います」(埼玉県、35歳女性、子ども8歳・6歳・4歳)

「私自身が子どもの頃、読書は好きでしたが感想文を書くのは大嫌いでした。感想文を書くために読むのも苦痛でした。子の学校では読書感想文は任意提出で、得意な子が数名出すだけ。卒業までこの制度であってほしい」(東京都、50歳女性、子ども10歳)

「上の子が小学校4年くらいのときに、谷川俊太郎さんの『へいわとせんそう』を選びました。私は内心「え?! 小4なのに絵本?」と思ったのですが、市の代表の一人に選ばれたので驚きました。やはり、自分がこの本で書きたいと思ったものを選ばないと、こうはならないのだろうなと思います」(東京都、47歳女性、子ども13歳・11歳)

AERA 2023年7月24日号より抜粋