【吉野家ホールディングス】
「吉野家」や「はなまるうどん」を展開する。100株以上200株未満の保有で2000円分、200株以上1000株未満で5000円分などの優待券を提供している。保有株が増えると利用可能な優待額も上がる。

【大庄】
「庄や」などの居酒屋チェーンを展開する。100株以上500株未満で3000円分、500株以上1000株未満で6000円分、1000株以上で1万2000円分の飲食券が得られる。

 ここからは7月の優待銘柄を紹介したい。

【モロゾフ】
神戸が拠点の洋菓子店を展開。100株以上1000株未満で、20枚つづりの優待券5冊もしくは、2000円相当の自社製品が得られる。優待券は1枚で本体価格1000円までの買い物、飲食に対して20%割り引ける。保有株数が1000株以上、あるいは保有年数が3年以上にも特典がある。

【鳥貴族ホールディングス】
居酒屋チェーン店を展開。7月31日及び1月31日現在の株主名簿に記載された100株以上の株主が対象。300株未満で年間2000円相当の食事優待券(1000円相当を年2回)、300株以上500株未満で同6000円相当(3000円相当を年2回)、500株以上で同1万円相当(5000円相当を年2回)贈呈される。

 こうした株主優待制度は、配当金とは別に提供され、個人投資家にとっては株式投資するのに魅力的なものとなる。窪田さんは「多くの企業が、できるだけだくさんの株主に投資してもらいたいと考えている」と話す。特に、株主数が上場基準とされることもあり、新興の企業が株主数を増やすのに株主優待はいい手段にもなるという。

 中長期的な投資を考えている個人投資家は、こうした株主優待も銘柄を選ぶうえで参考になるのでは。

(浅井秀樹)