バブル後の高値を更新してきた日経平均株価
バブル後の高値を更新してきた日経平均株価
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 日本株は今春から急上昇して3万円台となり、バブル後の高値を更新してきた。7月に入って調整しているものの、なお高値圏にある。物価が上昇すると現金を保有しても資産価値が目減りするため、株式投資が注目されているという。個人投資家に人気の株主優待制度では、この夏どんな銘柄が注目できるのだろうか。

【表】この夏おススメの株主優待銘柄はこちら

 「海外投資家を中心に日本株を買う動きが出ている」と指摘するのが、松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト。窪田さんは、植田和男・日銀総裁が急激に金融政策を変更をする可能性は低いとみており、「日経平均株価は3万3000円ぐらいで年末に向けてもみ合うだろう」と予想している。

 個人投資家が中長期で株式を保有するなら、株主優待銘柄は魅力的だ。各社は個人投資家の囲い込みや、顧客層の拡大を狙って、自社商品の優待券などを株主に提供している。この夏にもらえる魅力的な株主優待を、窪田さんに紹介してもらった。

 株主優待を受けるには、各社の決算期末か、中間期末までに、株主名義を変更しておく必要がある。会社によっては、決算期末や中間期末に株主であるだけでなく、過去半年や1年間など継続的に株式を保有していることも条件にしている。詳細は各社のホームページなどで確認しよう。

 今回紹介する銘柄は、基本的に8月末が決算期か中間期末の小売りや飲食系の会社が中心。一部には7月末のところもある。株主優待銘柄は「期末の直前になると株価が値上がりする傾向がありますが、8月の優待銘柄はまだ過熱していません」と窪田さんは話す。
 窪田さんおススメの8月の優待銘柄を紹介しよう。なお、すべての情報を掲載できる紙幅がないため、気になった銘柄は各社のホームページを参考してほしい。

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継続保有期間でも追加贈呈も