宮内庁の加地隆治・皇嗣職大夫の説明によると、「増改築工事にあたり、もともと秋篠宮邸に佳子さまの私室は造られていなかった」という。
結婚前の眞子さんも含めたご一家で話し合った結果、5人分の私室を造ると予算が増えると判断。経費節減のために眞子さんと佳子さまの私室は造らず、仮住まいだった「旧御仮寓所」に住み続けるよう計画を変更したとしている。
しかし、「経費節減」と説明しながらも、具体的にいくら減らすことができたのかについては、
「具体的な数字は、お示しできるものを持っていない。お答えは控えさせていただきたい」
「削減された工事費を示すのは困難」
としか答えていない。
筆者も宮内庁に、佳子さまが旧御仮寓所にひとりで住み続ける理由について質問を送っているが、宮内庁は、
「改修後の御本邸並びに御仮寓所の私室部分の具体的な使われ方については、私的な事柄であることから、お答えは控えます」
と、そっけない回答をよこしただけだった。
ネット上では、
「ご一家が旧御仮寓所と宮邸に分かれて暮らすほうが、光熱費や食費、人件費が二重にかかり、よほど無駄ではないか」
などという意見や批判が散見される。
この点について、皇室に詳しい別の関係者は「秋篠宮ご夫妻は、皇室の原資は国民の税金であることを十分理解している」と指摘し、こう話す。
「宮邸と旧御仮寓所は目と鼻の先です。佳子さまは食事も含めて大抵のことは宮邸でお過ごしではないかと思われます。そもそも、旧御仮寓所の1階など大半の部分は、職員の事務室など公的なスペースとして使われています。佳子さまは旧御仮寓所の一部を寝室といった私的なスペースとして利用しているだけでしょう。人件費や光熱費が倍増するといった事態にはならないだろうと思います」