
僕は昔、「大谷選手はピッチャーでいくべき」と話していました。同じようにピッチャーがいいという人もいれば、バッターだという人もいたけれど、二刀流は難しいと皆が思っていた。それを完全に覆しました。肩が壊れない限り、二刀流で活躍し続けられると思います。
大谷選手の最大のすごさは、睡眠・食事を含めて24時間完全に野球に向き合えていることでしょう。僕には無理でした。野球が好きな人はたくさんいるけれど、そこまで向き合えるのは大谷選手だけ。我々はホームラン王とか三冠王とか好きなこと言いますが、まずはケガだけはせずにシーズンを全うしてくれたらいいなと思います。
(構成/編集部・川口穣)
※AERA 2023年7月24日号より抜粋