竹中夏海さん
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竹中夏海さん
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竹中さんの最新刊『アイドル=ヒロイン~歌って踊る戦う女の子がいる限り、世界は美しい~』
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竹中さんの最新刊『アイドル=ヒロイン~歌って踊る戦う女の子がいる限り、世界は美しい~』
竹中さんの前作『IDOL DANCE!!!~歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい~』
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竹中さんの前作『IDOL DANCE!!!~歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい~』
アップアップガールズ(仮)「富士山 山頂頂上決戦(仮)」 登山、富士山頂での熱唱、下山を収めた感動のドキュメンタリーDVD
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アップアップガールズ(仮)「富士山 山頂頂上決戦(仮)」 登山、富士山頂での熱唱、下山を収めた感動のドキュメンタリーDVD
アップアップガールズ(仮)「サードアルバム(仮) 初回限定盤」 ※3月17日発売。初回限定盤は伝説のノンストップ・ライヴ「ハイスパートキングダム」最終日、名古屋公演の模様を約2時間収めたDVDつき
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アップアップガールズ(仮)「サードアルバム(仮) 初回限定盤」 ※3月17日発売。初回限定盤は伝説のノンストップ・ライヴ「ハイスパートキングダム」最終日、名古屋公演の模様を約2時間収めたDVDつき

 振付師、竹中夏海さんへのインタビューも大団円を迎えた。名ダンス誕生のエピソード、教え子アイドルたちへの思い、アイドル・ライヴの楽しみ方、そして1月20日に発売されたばかりの著書『アイドル=ヒロイン~歌って踊る戦う女の子がいる限り、世界は美しい~』に込めたメッセージ等、アイドルを全身全霊で愛する竹中さんのエモーションを受け止めていただきたい。

――竹中さんの振り付けは、とても歌詞と密着している印象を受けます。振りをつけるにあたって、歌詞の解釈についてメンバーと一緒に話し合ったりするんでしょうか?

竹中 グループによって違いますね。PASSPO☆では割とメンバーと話しながら、「この歌詞はどういう意味だと思う?」みたいな感じで盛り上がったりするんですけど、アップアップガールズ(仮)の場合は筋書きを与えられたものをまんまできる子たちなので、私が考えてきたものを「こういう風にしようと思うんだけど」って提案して踊ってもらう感じですね。

――アプガの《Beautiful Days!》の振りには、ものすごくエモーショナルなストーリーがあると聞いたことがあります。

竹中 もともとの歌詞の主人公はひとりなんです。主人公の目線で言うと、「友達が夏の終わりに失恋をした。その子を元気づけるためにみんなで集まろうよ」って誘い出す曲。でもアプガは7人組なので、どうしたら7人で自然になるかなって考えて。「いろいろ関係性を考えよう」と思って、とりあえず1番と2番で失恋した子を変えた。1番であやのちゃん(佐藤綾乃)、2番でせっきー(関根梓)が失恋したという設定にした。ただ、失恋した相手は同じ人なんです。同じ男の子にふたりとも失恋している。
 あやのちゃんがその人のことを好きで失恋したってことは皆わかってて、「どこかへ行こうよ」って誘い出す。けど2番で実は、もうひとり失恋した子がいたことがわかる。それがせっきー。でもせっきーはあやのちゃんの手前、その人のことを好きなことをずっとひた隠しにしているんです。ただその彼に、結局彼女がいたことがわかってしまう。だからあやのちゃんが失恋したと同時に、せっきーも失恋したということです。だけどせっきーは、あやのちゃんに(同じ男の子を好きだったということを)気を使って知らせていないので、隠しつづけるしかない。だけど元気がないのは隠しようがない。で、そのことにこなっちゃん(古川小夏)だけが気付いているっていう(笑)。でも、その男の子が誰とつきあっているのかということは誰もわかっていない。もりさきちゃん(森咲樹)もそのひとりなんですけど、もりさきちゃんが実はその男の子の彼女という裏設定なんです。でも、もりさきちゃんが別に悪女というわけではないんです。まさか自分の彼をみんなが好きだったとは気づかないまま、失恋した友達を励ましてるんです。

――《ワイドルセブン》の動きも、見るごとに研ぎ澄まされています。

竹中 最初の頃はメンバーも「難しい」って言ってたんですけど、だんだんゲームっぽくなってきましたね。

――コントローラーを動かすのは森さんと、最初から決めていた?

竹中 そうですね。「ここはさきちゃんのイメージだな」と思いました。アプガって、パワー型で力強く押し切るイメージがあるんですけど、その中でちょっと一歩引いた目線で見てるのがさきちゃん。みんな超人みたいな中で、我々寄りというかちょっと人間界寄りなんですよ(笑)。《ワイドルセブン》では、ほかの子はテレビゲームのキャラみたいな感じなんで。だけどそれをプレイしているさきちゃんは人間。そういうイメージですね。中立の役割をやってほしい場合は、いつもさきちゃんにしてます。《アッパーカット!》では審判をやってもらったりとか。

――《Next Stage》で、森さんの両脚の間を新井愛瞳さんがくぐりぬける振り付けも、前代未聞だったと思います。

竹中 さきちゃん(森)が真ん中に立つというイメージはあったんですけど、最後までまぁなちゃん(新井)の位置が決まらなくて、どうしようかと思っていたんです。さきちゃんの下からちょこっとのぞくのは、まぁなちゃんぽい行為だなと思って。

――テレ朝動画オリジナル番組『上々少女's』で竹中さんは、アプガの中野サンプラザ公演(2014年6月)の名場面として、新井さんの筋トレについての長時間MCを挙げていました。3回しかできなかった腹筋が120回できるようになったという……

竹中 まぁなちゃんは発展途上だし、無垢ですよね。はじめの頃は後半になると体力がなくて、歌もダンスもガタガタだった。六本木(2012年12月のアップアップガールズ(仮) 2nd LIVE 六本木決戦(仮))ぐらいまでは死にそうになりながらやってましたね。でも、今、すごいですよ。「まぁな成長したな」ってことがアプガの成長物語にもつながっているかなと思います。

――最近、すごく「発見」されているように思います。群馬県の観光特使に選ばれたり、グラビア雑誌をソロで飾ったり……

竹中 どんどんかわいく、きれいになってて、アイドルファン以外でも「青い子がいい」というひとがすごく増えてます。

――竹中さんとは「なでksジャパン」の仲間であるモデルの日笠麗奈さんは、2014年のTOKYO IDOL FESTIVALで新井さんを「妹キャラ」と言っていました。それを受けて新井さんは「私は長女だし、妹キャラではない」と返していましたが。

竹中 キャラじゃなくて、本当の妹ですよ。すごい甘え下手で、余計なタイミングで余計なことを言って怒られるところも含めて。アプガの7人は子供の頃からの付き合いだから、幼なじみみたいな感覚だと思うんですけど、本当の姉妹げんかみたいな感じになってるときがありますね。まぁなちゃんがしつこいんですよ、怒られてもしょうがないんですよ、よくわかんないタイミングでべターってして、あやのちゃんに払われていたこともあったんですけど、最近は払われなくなりましたね(笑)。

――新井さんとは逆に、最初から体力があったのは?

竹中 あかりちゃん(佐保明梨)! 体力の使い方がじょうずなのはせっきー(関根梓)。みーこちゃん(仙石みなみ)も意外とあります。こなっちゃん(古川小夏)はまぁなちゃんの次ぐらいに体力がなかったと思います。自分でも言ってますけど、彼女、すごく線が細いんです。関節がちっちゃかったりとか肩や腰の幅が狭かったり、背の割に足も小さいし、筋肉がつきにくい体質ではあったんですけど、最近はすごくパワーがつきました。あかりちゃんは、アプガの中ではいちばん超人に近い。

――空手経験者というのも理由なのでしょうか?

竹中 それはわからないですね。空手をやっているひとが皆、あの体力というわけでもないでしょうし……。リズム感もいいですね。《チョッパー☆チョッパー》のエンディング、“チョップ”って言ってから“ピシッ”って音が入るじゃないですか、あそこはすごいリズムがとりにくいんですけど、絶対にずれないんですよ。「よくできるね」ってみんな言ってて。“チョップ”と“ピシッ”の間が空いたらだめじゃないですか。“チョップ” “ピシッ”ってすぐ来なきゃいけない。それが毎回できる。

――あらかじめ音響トラックに入っている“ピシッ”に対して、その都度ナマで見事に合わせていますね。エンディングの音が止んで、ステージ中央に移動してきた佐保さんが“チョップ”と言った後に、音響スタッフがボタンを押して“ピシッ”という音を出しているわけではない。すごいリズム感です。

竹中 あの子は天才肌だけど大変な努力家でもあって、努力をするのが当たり前だと思ってるところがありますね。ちょっと無茶な振りが入ったときもあかりちゃんは「できない」とは言わない。

――アプガ、いい関係性だと思います。インフルエンザで休養したメンバーがいるときも、ほかのメンバーが、寝込んでいるその子に届けというぐらいの勢いで猛烈に歌って踊るんです。

竹中 チームワークは、お客さんの前に立つ時間が長ければ長いほど、ごまかしがきかなくなります。長時間のワンマンに接すると、そのグループの関係性がはっきりわかる。アプガもPASSPO☆も、とてもいい状態を保っていると思います。

――最近はアイドル・ライヴにも女性のオーディエンスが増えてきました。関係性のいい現場に、いろんなひとが集まるといいなあと感じます。

竹中 本(『アイドル=ヒロイン~歌って踊る戦う女の子がいる限り、世界は美しい~』)では、女性が女性アイドルに惹かれる理由について、私の目線で語らせてもらいました。私は振付師ですけど、女の子のアイドルが好きということが原点なんです。そこに触れながら、「アイドル・ファンとしての立場」「アイドルを育てる側の立場」という両方の視点で書きました。

――著書の中には、先ほど触れた「なでksジャパン」一同でアイドル・ライヴにいく場面もあります。

竹中 私たち(なでksジャパン)の中でもアイドル好きの度合いは違っていて、「ガッツリ好きな子」もいれば、「もともとロックが好きで、最近アイドルがロックバンドと対バンしたりとかロックバンドに曲提供をしてもらったりすることによってアイドルに興味が出始めた」タイプの子もいるんです。その辺のところも含めて、「女友達どうしでアイドルを見に行くのも楽しいよ」ってことを本にまとめました。女性のアイドル・ファンに「友達を巻き込むことって、今、すごくしやすいんだよ。セーラームーンが好きだったりとかロックが好きだったりという入り口からでも、女の子アイドルの現場を楽しむことはできるんだよ」ということを伝えたい。軽い気持ちからでもいいのでいろんなひとがアイドル・ファンになってくれたら、アイドルの世界全体ももっともっと盛りあがると思うんです。[次回4/6(月)更新予定]

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