そして最近韓国内アルバム売上1位、オリコンチャートでストリーミング1億回を記録し、アメリカのビルボードhot100に入るなど人気急上昇中のNewJeans(ニュージーンズ)。NewJeansはBTSの事務所、HYBE(ハイブ)が立ち上げた新レーベルADORで、デビューから1年しか経っていないが、BTSに代わり会社の株価上昇を牽引しているとさえいわれている。

業界関係者や記者たちは、ガールズグループのビジュアル、歌、ダンスなどは優劣つけにくいほど、と口をそろえる。人気の順位が猫の目のように変わり、キャリア15年になる筆者の先輩記者も「韓国芸能界史上、いまほどガールズグループの競争が激しかったことはない」と語っている。
その勢いに乗って、各グループの新曲リリースの時期が繰りあげられ、曲のクオリティも秀逸。ニュースやテレビおよびCM出演が頻繁になっている。彼女たちの目標であるBLACKPINKを意識して、海外進出に向けて外国語曲の制作、外国ファンを相手にしたユーチューブとSNSマーケティングまで活発に行っている。
新興ガールズグループが戦国時代を繰り広げるなか、これまでガールズグループ人気を支えてきたガールズグループは遅れをとっている。主に2010年代半ばにデビューしたグループで、激戦の圏外に追いやられている。
デビュー9年目、韓国と日本の両国で人気を博してきたTWICE(トゥワイス)はその典型。ここ数年間でリリースした新曲に対する反響はそこまで盛り上がっていない。今年3月に発売した12枚目のミニアルバム「READYTOBE」は、国内主要チャートであるMelon(メロン)で最高で60位だった。発売直後は、韓国のテレビ局KBSの「ミュージックバンク」で1位、Mnetの「Mカウントダウン」で2位を記録したが、その人気も長くは続いていない。昨年8月に発売した11枚目のミニアルバムの「TalkthatTalk」もMelonで20位圏内。ユーチューブミュージックの週間100で5位に入ったが、維持するのは難しかった。
