「Snow Man 1st DOME TOUR 2023 i DO ME」。ドレス姿のマネキンを背後からぎゅっと抱きしめるメンバーあり、指先で腰のラインをなぞるメンバーあり。9人の個性も色気もあふれる演出に、ファンは曲名通り「クラクラ」に。振り付けはリーダーの岩本照が担当した(撮影=岡田晃奈)。左から、渡辺翔太、宮舘涼太、深澤辰哉、ラウール、佐久間大介、目黒蓮、向井康二、岩本、阿部亮平。AERA2023年6月26日号にはマネキンが9色のメンバーカラーに光る「クラクラ」の別カットほか写真30点以上を詳細なキャプションとともに掲載
「Snow Man 1st DOME TOUR 2023 i DO ME」。ドレス姿のマネキンを背後からぎゅっと抱きしめるメンバーあり、指先で腰のラインをなぞるメンバーあり。9人の個性も色気もあふれる演出に、ファンは曲名通り「クラクラ」に。振り付けはリーダーの岩本照が担当した(撮影=岡田晃奈)。左から、渡辺翔太、宮舘涼太、深澤辰哉、ラウール、佐久間大介、目黒蓮、向井康二、岩本、阿部亮平。AERA2023年6月26日号にはマネキンが9色のメンバーカラーに光る「クラクラ」の別カットほか写真30点以上を詳細なキャプションとともに掲載
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「みなさんの推しが、東京ドームでライブしてまーす!」

 いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのSnow Manの初ドームツアー、「Snow Man 1st DOME TOUR 2023 i DO ME」東京公演初日。ステージから満面の笑みで報告する阿部亮平に、佐久間大介から「きみ、ファンなのかい?」とツッコミが飛ぶ。

「俺たちのファンが、東京ドームに座ってるぞー!」

 負けじと向井康二が叫べば、ラウールが「イェーイ!」とはしゃぎ、阿部は「どっちもうれしい」とさらに笑みを深める。

 深澤辰哉は2人の言葉を受け、「新しい」「まじ、新しすぎるわ」と笑ったが、この2人の発言は、“ドーム公演を実現した自分たちSnow Man”が主役ではなく、あくまでもファンが主体という点で、たしかに「新しい」と感じさせるものだった。この言葉に象徴される“ファンファースト”なSnow Manらしさは、全編にわたって貫かれていた(以下ネタバレがあります)。

 オープニング映像からして、会場に歓喜の悲鳴を上げさせた。ファン心をくすぐる演出が随所に盛り込まれたこの映像は、じつは最年少19歳のラウールが演出したものだという。

 まず映し出されたのは、両腕の筋肉もあらわに、狭いダクトを匍匐前進したり、1本のロープを登ったりする岩本照。腕っぷしを見せたいと考えたというラウールに設定されたその職業は、本人は「SASUKE」と自身が長年出演している番組に掛けてボケたが、「SPY(スパイ)」。続く深澤辰哉は、プロの指導を受けたという見事な手さばきでカードを操る、本人曰く「ディーラー」。手がきれいだから、そこを見せたいという理由で選ばれた職業は「MAGICIAN(マジシャン)」だ。

「KOJI RESORT」を巧みな弁舌で売り込む「CONFIDENCE MAN(詐欺師)」の向井康二は、かつて冠番組「それSnow Manにやらせて下さい」で挑戦したテレビショッピングでの実演販売士名「サワディー向井」とボケる。理系の頭脳キャラクターを存分に生かす阿部亮平は、キーボードを高速で叩く姿も見事な「HACKER(ハッカー)」。

 ルーレットテーブルに座るのは「GAMBLER(ギャンブラー)」渡辺翔太。イカサマで大勝ちした瞬間、大男2人に首元に刃を突きつけられるも、慌てることなく指を鳴らす。と、画面はビリヤードをするハスラーさながらの宮舘涼太に切り替わり、キューを手に鮮やかに男たちを倒していく。「SWORDSMAN(剣客)」だが本人は「渡辺翔太を助けにいく人、っていう職業」と発言し、渡辺宮舘コンビを表す通称“ゆり組”好きを湧かせている。渡辺と2人肩を並べカードを手に目線を合わせる場面にも悲鳴が上がった。

 ゴーグル姿で現れた佐久間大介は「PHANTOM THIEF(怪盗)」。赤外線センサーをお得意のアクロバットで避けて華麗に抜ける。目黒蓮は、ドラマで活躍する本人そのままとも言える「ACTOR(俳優)」。目黒にお酒を飲ませたかったというラウールが決めたCM出演の設定で、ロックグラスを揺らす姿がモノクロとカラーの両方で楽しめる。最後を飾るのはラウール。その長すぎる脚を窓枠にかけ、銃で狙いをつける冷徹な目をした「SNIPER(スナイパー)」だ。

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ファンにはたまらない演出の数々