同じ姿勢を長時間とりつづけると体によくないということは今や常識となっている。「エコノミー症候群」という言葉が取り沙汰されたのはもう何年も前のこと。だが、多くの人は日常的に同じ姿勢を取り続けている。デスクワーカーはもちろん、ネット依存の人も、長時間パソコンに向かい、ほぼ同じ姿勢のままだ。スマートフォンでも同じこと。長い時間同じ姿勢を取り続けると、血行が悪くなるのだ。
デスクワーカーの悩みとしてよく挙げられるのが、「肩凝り」と「眼精疲労」だ。どちらもマッサージがよく効く。その理由は、“マッサージで血行がよくなる”からだ。肩凝りは肩の筋肉の血行が悪くなって起こる。眼精疲労の多くも、目の筋肉の血行が悪くなって引き起こされていることが多い。
とはいえ、肩が凝ってから、目が疲れてからのマッサージは対症療法であり、予防とはいえない。実は、体全体の血行をよくする手段がある。それが“スカルプケア”だ。スカルプケアというと、薄毛を改善するとしてCMでも大々的に宣伝されている。この理屈は「頭皮を清潔に保つ」だけではなく、「頭皮の血行を改善する」こと。血行改善は、薄毛にも効果があるらしいのだ。言い換えると、長時間パソコンに向かい続けていると薄毛になる可能性があるということでもある。ネットのヘビーユーザーはハゲる傾向にあると言ってもいいのかもしれない。
実際、ハゲの一因は男性ホルモンともされ、男性の悩みと思われがちだが、最近は薄毛に悩む女性が増えている。その原因をネット依存に求めるのは早計だが、女性が長時間、同じ姿勢で働き続けてきたことがまったく影響していないとは断言できないだろう。
スカルプケアは薄毛対策だけではなく、血行改善を通して、肩凝りや眼精疲労にも効果があることは実証されている。他の血行改善策としては、半身浴や入浴時によく頭皮をマッサージすることなどが挙げられる。
だが、なかなか忙しい身としては、長時間の入浴を続けることは難しいかもしれない。仕事上、PCに向かわないようにすることも現実的ではない。ならば、総合的な血行改善策として、スカルプケアを手軽に続ける方がいいのではないだろうか。
例えば、こんな商品がある。自然派化粧品を扱う、ジョンマスターオーガニックの「ディープスキャルプフォリクルトリートメント&ボリューマイザー」だ。シャンプー後にスプレーして軽くマッサージするだけでいいというスカルプケア商品である。スプレー後の洗い流しが必要なく、風呂上がりにスプレーをして、タオルでふくだけでもいい。ゴボウやキュウリのエキスを使ったオーガニック製品でもあり、頭皮の清潔さと張りを保ち、結果として血行改善にもつながるという。
サーファーは海からあがるとシャワーを浴びるが、これからのネットサーファーは頭皮ケアで決まりだ!