原田郁子、15年ぶりのソロ・アルバムリリース決定
原田郁子、15年ぶりのソロ・アルバムリリース決定

 クラムボンの原田郁子が、2008年以来15年ぶりに、通算4作目となるソロ・アルバム『いま』をリリースする。

 コロナ以降、本格的に始めた宅録をベースに、ほぼすべての楽曲を自宅で制作、録音。アルバム全体にプライベートで、親密な空気が宿っている作品だという。

 映画『青い、森』(2020年) エンディング曲「青い、森、、」、劇団マームとジプシーの舞台『cocoon』(2022年) 劇中歌「むりかぶし」、主題歌「とぅ まぁ でぃ ~ 合唱 ~」、小学館発行のムック本『ぺぱぷんたす 006』(2022年) コンテンツ曲「オ・ノ・マ・ト・ペ」など、近年の多彩なソロ・ワークスを中心に収録。

 そしてアルバムの核をなす新曲「いまここ」は、詩人の谷川俊太郎との共作曲。原田と谷川は、2021年、rei harakamiの没後10年に際して、日本科学未来館で行われたトークイベント【『暗やみの色』から生まれることば】に参加。その日がきっかけとなり、原田からの提案で、谷川が詩を書き下ろし、2年をかけて完成した。

 谷川は作詞のほかに、心臓の音、呼吸の音、朗読で参加。エンディング・パートには、rei harakamiが音楽を担当したプラネタリウム『暗やみの色』のサウンドトラックより「intro」がサンプリングされており、さらには0歳から91歳までの声をフューチャーした、11分半におよぶ大曲に。

 また、原田の音楽性を理解し、広がりのあるサウンドに昇華させたのは、エンジニアの奥田泰次。マスタリング・エンジニアは、Bjork 『Fossora』やserpentwithfeet『soil』などを手がけたHeba Kadryが担当しており、静謐で、物語性のあるサウンドに仕上がったようだ。


◎リリース情報
アルバム『いま』
2023/6/21 RELEASE
<初回限定・特装盤(SHM-CD)> UCCJ-9242 6,600円(tax in.)
<通常盤(SHM-CD)>UCCJ-2224 3,300円(tax in.)