地震起きやすい時期か
能登、そして千葉と比較的強い地震が連続したことで関連を気にする方もいるでしょう。ただ、両者に直接的な関係はありません。東日本大震災のようなM9クラスならばいざ知らず、今回のようなM6クラスの地震が遠隔地に影響を与えることはあり得ませんし、南海トラフのような巨大地震の引き金になることもありません。ただし、これは単なる偶然かもしれませんが、日本列島での地震の発生には時期的な偏りが見られることも事実です。今は地震が起こりやすい時期なのかもしれません。こうした時期には、わずかですが何かしらの普段と違う動きが起きている可能性はあります。潮汐力や積雪荷重によって地震の起こり方に変化が認められるという論文もあるくらいですから。
M7以上の地震を起こす可能性がある主要な活断層では研究が進み、注視されています。これらには当然警戒が必要ですが、今回のようなM5~6クラスの地震は日本中どこでも起きる可能性があり、「この地域が危ない」とは言えません。M5~6クラスでも震源が浅ければ震度6弱/強のような強い揺れになりえます。いつ自分の身に降りかかるかわからないことを忘れず、家具の固定や避難経路の確認などを主体的に行ってほしいと思います。
(構成/編集部・川口穣)