ソフトバンク初のAndroidタブレット「GALAXY-Tab4」
ソフトバンク初のAndroidタブレット「GALAXY-Tab4」
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 ソフトバンクが初めてAndroidタブレットを発売する。これまで、一般向けのタブレット販売はiPadに限定していたが、タブレットの販売戦略を大きく転換した。

 ソフトバックが送り込む新製品は、12月19日に発売する7インチのAndroidタブレット「GALAXY Tab4」だ。そのサイズは、幅10.8センチ、厚さ9.2ミリ、重さ約278グラムと、薄い文庫本の程度。容易に手のひらで持ち運ぶことができるサイズとなっている。

 性能面をみると、一度に2つのアプリケーションを同時に操作できる「マルチウィンドウ」機能を搭載する。たとえば、インターネットで動画を見ながらメールの返信ができる。

 本体の記憶容量は8GBしかないが、microSDを利用すれば、最大64GBまで容量を増やせる。色はホワイトとブラックの2種類。価格は未定(16日現在)。

 今回の発売に合わせて、新サービス「タブレット基本パック」(月額500円)も展開する。サービスには、ウイルスセキュリティソフトを常時利用できる「スマートセキュリティ powered by McAfee」や、タブレットを紛失した際にショップの窓口で位置を調べてくれる「紛失ケータイ捜索サービス」が含まれている。また、故障保証サービスを含んだ「あんしんセキュリティセット」(月額800円)も提供を開始する。

 今回の参入で、すべての大手キャリアでiPadとAndroidタブレットのどちらかを選択できるようになる。ソフトバンクは、かつてiPadの国内市場を独占していたが、今やその牙城は崩れ去っている。このため、Androidタブレットを製品ラインナップに加えて、タブレット市場で反転攻勢に出るという狙いがあるようだ。こうした見方について、同社広報は「幅広いニーズに応えるため、ラインナップを増やした」と話している。

 大手キャリア同士の熾烈なタブレット戦争は当分収まりそうもない。