手のひらに乗るデスクトップパソコンがある、と言われて想像ができるだろうか。アップルが発売している「Mac mini」を思い浮かべる人もいるかもしれない。だが、それよりもさらに一回り小さく、重さも約半分、そして見た目もオシャレなWindowsパソコンが登場したのだ。
ASUSが12月12日に発売した「ASUS VivoMini UN62」とその下位モデル廉価版の「ASUS VivoMini UN42」は、まさにそんな「手のひらパソコン」だ。どちらも幅131ミリ、奥行き131ミリ、高さ42ミリという、CDケースぐらいの大きさしかないので、ちょっとしたスペースに設置することが可能だ。重さは約600グラムで厚めの週刊誌ぐらいの重さだ。本体のカラーはミッドナイトブルーの1色のみ。
性能面を見ていこう。「ASUS VivoMini UN62」は、OSには「Windows8.1 64ビット」、CPUには「インテル Core i5-4210U」、「4GB」のメモリに、「128GB」の本体容量(SSD)をそれぞれ搭載する。
一方、「ASUS VivoMini UN42」は、OSに「Windows 8.1 with Bing 64ビット」、CPUに「インテル Celeron 2957U、2GB」のメモリに、「32GB」の本体容量(SSD)を搭載している。こちらはCPUなどのスペックを下げて、価格を抑えた感じモデルだ。
両製品とも、本体にHDMI端子を備えており、「UN62」モデルでは4K画質での映像出力(3840×2160ドット/60ヘルツ)に対応しているのが特徴。4Kテレビに接続すれば、その性能をいかんなく引き出すことができる。4K対応のビデオカメラで撮影したデータをこのパソコンに入れておけば、4K映像の再生機器として使える。
そのほか共通のインターフェースとして、小型の映像出力端子であるDisplayPort端子、4つのUSB3.0端子、SDカードリーダー、イヤホン/マイク端子を装備。さらにIEEE802.11a/b/g/n/acに対応した無線LANと、Bluetooth 4.0に対応した無線通信機能を搭載。キーボードとマウスはワイヤレス接続のものが付属している。
また、スマホ向けアプリ「ASUS Wi-Fi GO!」を利用すれば、スマートフォンから同製品をリモート操作したり、ファイル共有も行ったりできる。
さらに、この製品には「ベアボーンモデル」という販売形態もある。ベアボーンモデルとは、主にパソコンのケースとマザーボード(CPU付きの本体基板)とをセットにしただけのモデル。OSやメモリ、そしてHDDといった記憶装置は付属していないので、自分で用意して本体に取り付ける必要がある。キーボードとマウスも付いていない。自分の求めている性能に合わせて、パーツをカスタマイズができる"半自作PC"のようなもので、パソコンの知識がある人向けのモデルだ。
なお、「ASUS VivoMini UN62」には、CPUに「インテル Core i3-4030U」を搭載している製品もある。このCPUは「インテル Core i5-4210U」と「Celeron 2957U」の中間の性能を持っている。
各モデルの価格は以下のとおり。(全てAmazonでの価格、税込み)
Windows 8.1プリインストールモデル
型番名
UN62-M040R (インテル Core i5 4210U/Windows 8.1 64ビット搭載):8万7880円
UN42-M024Y (インテル Celeron 2957U/Windows 8.1 with Bing 64ビット搭載):3万4164円
ベアボーンモデル
型番名
UN62-M021M (インテル Core i5-4210U搭載):4万9950円
UN62-M020M (インテル Core i3-4030U搭載):4万1720円
UN42-M002M (インテル Celeron 2957U搭載):2万3760円
「UN42」は上記の通りOSあり・なしモデルのいずれも3万円台から購入できるので、自宅のパソコンをスタイリッシュにしたい人にはおすすめかもしれない。