仙台市消防局が企画した「救命ナビ」(写真:仙台市消防局提供)
仙台市消防局が企画した「救命ナビ」(写真:仙台市消防局提供)
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救命ナビは、緊急事態に取るべき行動を指示してくれる(写真:仙台市消防局提供)
救命ナビは、緊急事態に取るべき行動を指示してくれる(写真:仙台市消防局提供)
分かりやすい動画の説明もある(写真:仙台市消防局提供)
分かりやすい動画の説明もある(写真:仙台市消防局提供)

 夏休み中は、海や山へとレジャーへ出掛ける機会も多かったのではないだろうか。どんなに気を付けていても、やはりどこか気がはやってか、うっかりけがをすることはあるだろうし、暑いのに夢中ではしゃぎまわったあげく熱中症で倒れてしまうなんてこともあるだろう。時には命に関わる事態に直面する可能性もある。

 緊急時に、応急手当の方法がわからず只々焦ってしまうだけで何もできない、などということにならないよう、いざという時のために役立ちそうなアプリを紹介しよう。仙台市消防局が企画したスマートフォンアプリ「救命ナビ」(無料)だ。

「救命ナビ」は、呼吸や心臓が止まった、出血が多量で止まらない…… そんな緊急事態に遭遇した際に、119番通報から、応急手当、救急車の到着を待つまでの一連の対処法を、音声などで指示してくれるアプリだ。

 仙台市消防局によると、同市の救急車の出動件数は年々増加しており、2013年は4万5671件と、5年前の08年と比べて21.7%増えた。全国的に見ても同様の状況だ。

 119番通報をして救急車が到着するまでの間、現場に居合わせた人が適切かつ迅速に対応するほどに救命率が上がり、その後の社会復帰もしやすくなる可能性が高い。仙台市消防局は、少しでも多くの人に応急手当の知識を身に付けてもらおうと、このアプリをリリースしたという。

 アプリの名前にもなっているメーンコンテンツの「救命ナビ」は、タップした瞬間から音声ガイドがスタートし、けが人や倒れている人の状態について音声ガイドのほか画面での質問に答えていくだけで、的確な対処方法を導いてくれる。例えば心臓マッサージ(胸骨圧迫)の場合、方法や圧迫の間隔などを動画で確認出来るため、文字や図解を見るよりも理解が早く、迅速な対応が望めそうだ。

 また、普段からとっさの事態に備える「応急手当を学ぶ」というコンテンツもあり、胸骨圧迫や人工呼吸といった心肺蘇生法の手順や、AED(自動体外式除細動器)の取り扱い方法も確認出来る。他にも今の時期に気になる熱中症の対処法なども教えてくれる。

 突然誰かが倒れてしまった場合、「スマートフォンで一から検索」などと、悠長なことはしていられない。いざという時に後悔しないためにも、一度試してみてはいかがだろうか?

【関連動画】
「救命ナビ」プロモーション動画
https://www.facebook.com/sendai.shobo/videos?ref=page_internal