今年の日本アカデミー賞で6つの最優秀賞を獲得した映画『舟を編む』。同名の原作小説は2012年の本屋大賞を受賞しましたが、作中に登場する「マジメくん」こと、辞書を制作する主人公・馬締光也のひたむきな姿に、心を打たれたという人も多いのではないでしょうか?



 同作で馬締を演じた松田龍平さんは、10月18日に全国で公開される新作映画『まほろ駅前狂騒曲』で、主人公の相方・行天春彦を演じています。ちなみに、『舟を編む』と『まほろ駅前狂騒曲』は、どちらも三浦しをんさん原作で、今回の映画も高い評価を受けることが期待されます。



 ちなみに『まほろ駅前狂騒曲』は三浦さんの大人気シリーズ第3弾にあたります。シリーズ第1弾の『まほろ駅前多田便利軒』が発行されたのは2006年のこと。まほろ駅前で便利屋を営業する主人公、多田啓介の元に旧友である行天春彦が転がり込み2人で仕事を始める、というストーリーです。



 ペットの一時預かり、小学生の塾への送迎、納屋の整理など、一見、「便利屋らしい」仕事が舞い込みながら、依頼を受けると奇妙な事実が明らかになり、さまざまな人間関係が浮かび上がります。同年上半期の直木賞を受賞し、2011年には多田役が瑛太さん、行天役は前述のとおり松田龍平さんで映画化。また続編として発表された小説『まほろ駅前番外地』も昨年、テレビ東京系で連続ドラマ化され放映されました。なお、まほろ駅前シリーズ原作本は3冊累計で発行部数が65万部を超えています。



 そんなファンの多い『まほろ駅前』シリーズ。9月からはJTのサイト「ちょっと一服ひろば」でも、スピンオフ作品の連載が始まりました。多田便利軒の2人が知人の美少女・清海(きよみ)から「彼氏が浮気しているらしい」との依頼を受け、探偵業に挑戦するという内容です。原作のあらすじを知らない人でも、楽しめるストーリーとなっていいます。



 また、10月には新作映画の原作である『まほろ駅前狂騒曲』に三浦しをんさんがサインした本がプレゼントされるキャンペーンも実施される予定です。注目映画の公開を前に、予習としてスピンオフ作品を読んでみてはいかがでしょうか。





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ちょっと一服ノベルズ

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