類いまれなるジャンプ技術や競技に向かうひたむきな姿勢、愛くるしい笑顔で、多くの人々を魅了する女子フィギュアスケートの浅田真央選手。
“真央ちゃん”の愛称で親しまれる浅田選手は、2004年のジュニアグランプリシリーズで世界デビューして以降、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や流れるようなスケーティング、深いエッジを刻むステップなどを武器に、常に女子フィギュアスケート界の先頭を走り続けてきた。
2014年のソチ五輪フリーでは、16位と不調に終わった前日のショートから一転、トリプルアクセルを含む6種類の3回転ジャンプ全てを成功させる会心の演技を披露し、世界中の人々に大きな感動を与えた。ファンならずとも、演技後、浅田選手が感極まって流した涙に、心を打たれた人は多いだろう。
そんな彼女の10年の軌跡をたどる記念切手セット「浅田真央 Triple Axel ~10年間の軌跡~ プレミアムフレーム切手セット」が、キャラクター商品を中心に展開する玩具メーカーのエンスカイ(本社・埼玉県草加市)から発売される。
セットに使用された写真はすべて、浅田選手がファンへの思いを胸に自ら厳選したもの。価格は4900円(送料・税込み)。既に全国の郵便局(一部の簡易郵便局は除く)で申し込み受付を始めており、2014年8月20日までの受付で、同30日より順次発送される。
記念切手セットの内容は、フレーム切手(52円切手10枚)、製箔押しホルダー、特製箔押しポストカード8枚、特製ポストカード36枚と豪華なもの。特製ホルダーには、浅田選手の自筆(印刷)メッセージや10年間の公式大会の全記録も掲載されている。同社によると、現時点でのフレーム切手のサンプルには、アルベール五輪(1992年)の銀メダリスト、伊藤みどりさんの衣装を着て演じた2004年ジュニアグランプリファイナルのフリー「風変わりな店」や、2014年世界選手権のショート「ノクターン」などの写真が使用されており、浅田選手のチェックを経て完成する予定だ。浅田選手は「自分で選んだ10年間の軌跡で、ファンの皆さんに思いが伝わればいい」と話しているという。
来期休養を発表し、去就が注目され続けている浅田選手。自ら選んだ10年の軌跡を通して、何を思ったのだろうか?