『9月15日はなんの日?』ジャズ・ピアノの巨匠、ビル・エヴァンス没後38年
『9月15日はなんの日?』ジャズ・ピアノの巨匠、ビル・エヴァンス没後38年

 9月15日は1950~70年代にかけて活躍したジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンスの命日。

 ビル・エヴァンスは1929年8月16日、アメリカ・ニュージャージー州プレインフィールド生まれ。幼い頃からクラシックなどの音楽に親しみ、学生時代にはすでにアマチュア・ミュージシャンとしてバンドでピアノを演奏するように。兵役終了後の1954年にニューヨークへと渡り、本格的に音楽活動をスタートさせ、1956年に初のリーダー作『New Jazz Conceptions』を発表。その後はマイルス・デイヴィスのセッションへの参加を経て、ドラマーのポール・モチアン、ベーシストのスコット・ラファロとビル・エヴァンス・トリオを結成。インタープレイ(三相交流型)によるドラマチックな演奏でモダン・ジャズの新たな可能性を追求し、ジャズ界の発展に多大な貢献を果たした。一方で50年代から重度の薬物依存に悩まされ、ジャズ・ピアニストとして絶対的な地位と名声を獲得した後も、決して抜け出すことはできなかった。ジャズが新たな広がりをみせた70年代にもメンバー・チェンジを経てトリオでの演奏を続けたが、徐々に健康状態は悪化。1980年9月15日に肝硬変、出血性潰瘍ならびに気管支肺炎によって51歳でこの世を去っている。