写真・図版(1枚目)| 【のびのび子育て】 どうする? 感情的に怒ってしまったときの子どもへのフォロー(2)
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 子どもは年齢が上がるにつれて、自我も強くなり、親に反抗するようにもなります。親の一方的な決めつけや、親としての思い込みは、子どもの反抗心を抑え込んで自我をゆがめたり、個性を否定したりすることになりかねません。

 ふだんから、自分にどんな決めつけや思い込みがあるのかを考えることで、感情的なコントロールがしやすくなります。まずは、自分のなかにある「こうあるべき」をじっくりと考えてみることから始めましょう。

<なるほど!また怒っちゃったときの子どもへのフォロー8つのポイント>

【ポイント1】「しまった」と思ったら、すぐに謝る
 感情的になったと気づいたときは、「ごめん」と一声かけましょう。できるだけ早いほうがベターですが、子どもの感情が高ぶっているようなら、少し間をおいて声をかけてあげてください。

【ポイント2】感情的に怒ったことについては、素直に謝る
 感情的に怒ってしまったことは、素直に謝りましょう。ただし、「約束を破った」ことについてなど、叱る原因になった子どもの行為への叱責は話が別。分けて考えるようにしましょう。

【ポイント3】「なんで怒ったと思う?」と理由を考えさせる
 怒られた時点で、子どもの多くはその理由をわかっている場合が多いものです。 「誰が怒らせたの?」ではなく、「あなたの意見を聞かせて」と話しかけましょう。

【ポイント4】子どもが理解していないなら、自分から説明する
 ひとつひとつ、子どもが何をしたのか、自分がどんな気持ちになったのかを冷静に言い聞かせましょう。

【ポイント5】最後に「どうしようか?」と子どもの意見を求める
 子ども自身にも、次からどうしたらいいかを考えてもらいましょう。親から意見を押しつけるのではなく、自発的に考えることで同じことを繰り返しにくくなります。

【ポイント6】子どものことを案じて怒ったのなら、その心情も伝える
 帰宅時間が遅かったなど、何かあったのではないかという心配をしていたことは、素直に伝えましょう。「心配した」というのは、いつも気にかけているというメッセージでもあります。

【ポイント7】子どもからの謝罪はちゃんと受け入れる
 たとえぶっきらぼうでも、子どもにとっても「ごめん」は葛藤を経て口に出すひと言。ここで「本当にわかっているの?」と問い詰めてしまうと、子どもの思いが報われません。

【ポイント8】一段落したら蒸し返さず、ふだん通りに接する
 怒りはあくまで子どもではなく、行為に向けられたもの。自分のなかに、まだ消化しきれていないモヤモヤが残っても、一段落したら、思い切ってその場を切り上げましょう。

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