あいみょん、初のワンマンツアー東京公演で来年春4大都市ツアー開催を発表
あいみょん、初のワンマンツアー東京公演で来年春4大都市ツアー開催を発表

 あいみょん初のワンマンツアー【TOUR2017『excitement of youth』】の東京公演を28日渋谷・WWWXで開催。会場満杯の観客を前にアンコール含む全17曲を熱唱した。

 開演時間になると、真っ赤な衣装に身を包んだあいみょんがバンドメンバーと共に登場。オープニングはアルバム同様「憧れてきたんだ」で、弾き語りによるストレートで力強い歌声が会場中に響き渡る。途中からドラムが加わり、「こんばんは、あいみょんです!」という挨拶を挟んで、「貴方解剖純愛歌」でバンド全体が加わると、場内は一気に熱を帯びていった。

 軽快なリズムに合わせて自然と手拍子が起きた「今日の芸術」を歌い終えると、「初のワンマンライブ、楽しむ準備は大丈夫でしょうか?」と呼びかけて、カントリー調の「ふたりの世界」へ。ワウを効かせたギターが印象的な「マトリョーシカ」、フォーキーなバラード「風のささやき」と、アルバムの収録曲を続け、多彩な曲調を改めて印象づけていく。

 「ポール・マッカートニーに憧れてて、ライブ中に水飲んでなかったんですけど、大阪で足つって、水分不足って言われたので、それからめっちゃ飲んでます」と笑って話し、「今日はアルバムの曲はもちろん、入ってない曲もいっぱいやります」と言って、シングルのカップリング曲「ハッピー」を披露。繊細な曲調に乗せて“まだまだ燃えていたいんだ”と強い決意を綴った「いつまでも」のシリアスな表情も魅力的だった。

 続くMCではアルバムタイトルと絡めて、「最近興奮したこと何?」とメンバーに聞いて、家の前に落ちていたエロ本や、歯医者の麻酔、ハロウィンの仮装の話で盛り上がる。お客さんも含めたこのフランクな雰囲気も、あいみょんのライブの大きな魅力だと言えよう。

 「ひさびさにやる曲です」と言って、ドラマチックなピアノのイントロから始まったのは、インディーズ時代の人気曲「強がりました」。さらに、「19歳になりたくない」から「生きていたんだよな」と続けられたが、“自殺者を笑い その勇気に拍手して”と歌われる「19歳になりたくない」から、同じく自殺をテーマにした「生きていたんだよな」へという流れからは、「生と死」をフラットに見つめるあいみょんというアーティストの重要な一面が垣間見えたように思う。

 「東京に来てからもうすぐ2年、メジャーデビューから1年で、アルバムは私の青春の一枚になりました。特に、3rdシングルができたときはすごく興奮して、スタッフにもすぐ連絡したんです。私の作った曲が長く残ってほしい、そう思うようになったスタートの曲かもしれない」と話し、「君はロックを聴かない」を歌い上げると、場内は大歓声に包まれる。「ジェニファー」、「RING DING」と再びアッパーな曲で大いに織り上げ、「愛を伝えたいだとか」で本編が締め括られた。

 また、アンコールでは来年春にワンマンツアーを行うことを発表し、「今よりかっこいい姿を見せれたらと思います」と話すと、中学3年生のときに「あいみょん」というあだ名をつけた地元の大事な友達の話をして、「18歳の頃にその子に書いた曲」という「○○ちゃん」を披露。

 ラストは“また会いにきてね”というフレーズがライブに深い余韻を残す「漂白」で、あいみょん初のワンマンツアーは感動的に幕を閉じた。

◎ツアー情報
【ワンマンツアー2018】
東京・大阪・名古屋・福岡にて開催
※詳細は後日発表