MEGARYU(メガリュウ)は、野太く低い声で正義感溢れるメッセージを届ける熱血ライマーMEGAHORN(メガホーン)と、甘く伸びやかな声でハートフルな歌を聴かせるRYUREX(リュウレックス)との二人組みの人気レゲエ・デュオだ。彼らは出身地である岐阜にずっと拠点をおきながら全国区で活躍する稀有なアーティストとしても知られている。そんな二人が、近頃は写真にのめり込んでいるということで、岐阜ローカルならでは視点で、地元愛溢れる写真を撮ってくれた。二人は岐阜県の観光大使という顔も持っているのだ。
最初の写真は、岐阜の人々には馴染み深い「柿畑」の様子。撮影はMEGAHORN。
「甘い柿で全国的にもよく知られている富有柿ですが、発祥の地は岐阜県なんです。瑞穂市(旧巣南町)というところ。僕の実家のある岐阜市のすぐ隣なんです。家のまわりは、それこそ柿畑だらけ。家族は祖母の代から柿をつくっている農家で、今は会社員をリタイアした父親がその畑で柿を育てています」
2枚目の写真はまだまだ青い段階の柿。フォーカスがあまいのだが、これはまだ写真ビギナーらしいMEGAHORNさんらしいところ。
「柿に囲まれて育つというのは、ちょっとめずらしいかもしれないですけれど、僕にとって柿畑は子供のころから見慣れた、親しみ深い風景ですね。採れすぎた柿が熟れ過ぎちゃってもばあちゃんはよく食べていたけれど、あれはどうも美味しそうにはみえなかった(笑)」
岐阜の観光大使であるMEGAHORNさんの目下の目標の一つは、岐阜産富有柿の知名度をもっとあげることとか。
「柿って、どうも地味な存在じゃないですか。たとえば呼び方をおしゃれにしてみたりしてイメージを変えて打ち出していきたいんです。英語だと「Persimmon」と書くので響きはいいんですけれど。観光大使としてはもっともっと全国の人たちに知ってもらいたくて」
3枚目は観光名所「鵜飼ミュージアム」からの撮影。金華山とその上にそびえる岐阜城の姿だ。市内で育ったMEGAHORNさんにとって、岐阜城は子どもの頃からのランドマークだった。
「以前は、どこにいても城が見えたんです。自分のいる位置がよくわかったんですよね。だから、いまでもついつい城を意識しちゃいますよね」
金華山のすぐ下には、長良川がゆったりと流れている。
以下はRYUREXさんの撮影の作品。市の中心部、JR岐阜駅の駅前広場で格別な存在感を放つ「黄金の信長像」。信長自体は相当にボケているのだが……。
「この信長像は、地元でも正直、賛否両論なんですよ(笑)。だってすごいお金が掛かりましたからね。立派な噴水もつくって……。ですから、この写真、実はわざとボケを入れているんです。自分としてはちょっと茶化してみたんですよ。だいたい信長さんの出身は愛知県で、岐阜にいた時代も短いから、シンボルとしても微妙ですしね」
なかなかクリティカルな写真表現を試みるRYUREXさんである。
「こういう写真はコンパクトカメラではなくて一眼レフが断然撮りやすかったですね。こういうのが撮れるから、今ではズームレンズで撮るのにハマってます」
画面手前に噴水の水をダイナミックに入れ込んで像は大胆にぼかす。この辺りの「絵心」は茶目っ気あふれるキャラクターのRYUREXさんらしい味わいが出ている。さて、最後の5枚目は「日本三大大仏」のひとつとしても知られる、正法寺にある「岐阜大仏」。RYUREXさんは像高13.63mmの見事なお姿を見上げながらしっとりと、とらえている。
(*MEGARYUの「岐阜活写」は次回に続きます。随時更新の予定です)
【関連リンク】
MEGARYU Official Website
http://avexnet.or.jp/megaryu/index.html