メイン画像
メイン画像
この記事の写真をすべて見る

記録的な少雪が続いている札幌。元日から積雪一桁の状態が続いており、今日(8日)午後3時の積雪も7センチと、平年の2割に満たない量となっています。

この時期の積雪としては数十年ぶりの少なさとなっていますが、過去にはさらに雪が少なかった年もありました。その年のその後の雪がどうなったのかも含めてみていきましょう。

40年前は1月に積雪0の日が

札幌で1月に日最深積雪が一桁となるのは、1984年以来のことで、36年ぶり。

1984年は前年12月の降雪量が統計史上2番目に少ない41センチにとどまった影響で、積雪一桁での年明けとなりました。

今シーズンの札幌の12月の降雪量は54センチとかなり少なくなりましたが、それよりもさらに雪が少なく経過していたのです。

また、この時期の積雪が今年よりも少ない年もありました。

今月の札幌は、2日と3日に日最深積雪が4センチを記録していますが、1962年は元日の最深積雪がたったの3センチ。1980年はそれよりもさらに少なく、1月4日の日最深積雪は0センチとなっています。

1961年以降の統計では、1月で日最深積雪が0センチとなったのは、1980年のこの日だけとなっています。

過去の少雪の冬 その後どうなった?

では、過去の記録的な少雪の冬の、その後の雪はどうなったのでしょうか?

1962年は、1月14日に日降雪量としては1月の6位となる44センチの大雪を観測。

その後も一日10センチ以上の雪の降った日が多くなり、結局その年の1月の合計の降雪量は200センチに達しました。月降雪量としては1月の統計史上10位の雪の量となりました。

1980年と1984年は、2月に入ってから記録的な雪の量となりました。

2月の月降雪量は、1980年が244センチ、1984年が239センチと、平年よりも100センチほど多い量になりました。

2月の統計史上、この2年を上回る雪の量になった年は他になく、1980年が史上1位、1984年が史上2位の記録となっています。

北海道ではよく「帳尻が合う」などと表現しますが、冬の前半の雪が少なくても、後半になって一気に雪の量が多くなることはよくあります。

過去の今シーズンより雪が少なかった冬も、1月の中旬以降に記録的な大雪となっていたようです。

中旬以降の一桁は過去になし 今年はどうなる?

1961年以降の統計で、1月に日最深積雪が一桁となった最も遅い日は1979年の1月9日(8センチ)。中旬になってから一桁となった例は未だありません。

今年の札幌は、今日の夜にかけて時折湿った雪が降りそうですが、それほど量は多くならない見込みです。明日から来週前半にかけても強い雪の降る日は特になさそうで、今年は史上最も遅い時期まで一桁の積雪が続くかもしれません。

しかし、過去の少雪の冬の例を見ると、今シーズンも決して油断はできません。一気に記録的な大雪に見舞われる恐れもあるため、今後は急な大雪に注意しながら天気予報をチェックする必要がありそうです。