春なので、現役某六大学生と合コンしてみた。こちらはアラフォー3人、あちらはアラハタ3人。四捨五入すると20になってしまうすごい年の差合コンである。

ボランティア気分で開催していただけたのかな、とも思ったけれど、意外とあちらも乗り気だった。

「みかさ~ん、ホストにお金払ってるくらいだったら僕らと遊びましょうよ~」

そういや昔、別の六大学生が留学するというので、iPodをプレゼントしてあげようとしたらオプションのマイクまで買わされたうえに手もつないでもらえなかったという苦い記憶があるけど、どうなの君らもやっぱりそういうおねだり系のクチなわけ?

と最初は疑ったけれど、話してみると、スレてない、心優しき男子達だった。

「どうですかこの部屋。お店の人にどうしても個室がいいって交渉してやっと用意してもらったんですよ」
などと目をキラキラさせて尋ねてくる。

「すごい落ち着けて素敵なお店ね。お料理もおいしいわ」

熟女な私たちのために、和室と和風のコースを用意してくれた尽くし型の彼らが可愛くて可愛くて、つい、ワインをボトルで頼んでしまった。ここはホストクラブじゃないのに何やってるんだ、私。

ここのワインはボトル3300円。普段ホストクラブではワインは最低でも2万円はするので安くて嬉しくて、更にもう2本追加までした。

年下の男の子って、ワインはあまり飲み慣れていない。

「おいしいっすね、これ」

などと皆で味わいながら、場は次第に盛り上がっていく。でも彼らが遊び慣れてなくて清純なので、あんまり際どいことも言えなくて......。

結局おねだりらしいおねだりもされず、宴(うたげ)はお開きに。彼らはこれからまだ遊ぶとネオン街に戻り、子持ちバツイチの我々はそそくさと自宅に戻ったのであった。

あ~あ、あの後、若い女の子達と飲み直したのかな。でも、いいのよ。久しぶりに若い男子と個室におこもりできて、個室中に漂っていた若い吐息をスースー吸い込めたからそれだけで若返ったもん。

とスネてた翌朝、大学生から「昨日はありがとうございました」とメールが届いた。そこには「次はどこにする?」と書かれてるじゃありませんか。次も開催してくれるなんて、嬉しいけど何が目的? カラダじゃないことは確かだろうけれど......。