自宅からすぐ近くの海に、家族そろって出かける。移住後の休日は、子どもと一日中、外で遊ぶのが定番だ
自宅からすぐ近くの海に、家族そろって出かける。移住後の休日は、子どもと一日中、外で遊ぶのが定番だ

 移住してきた人たちも身近に多いという。

「東日本大震災をきっかけに移住したという人もいるし、5~6年前から住んでいる人や、たまたま同じ時期に同じ不動産屋さんを通して家を買った人を紹介してもらったり、けっこう周りに移住者の人たちがいて交流しています。やっぱり住みやすいから人が集まるんでしょうね」

 こうした小田原暮らしの良さを、望月さんは「都会と田舎のハイブリッド」と表現する。

「ここに住んでいるうちに東京の人混みを完全に忘れてしまいました。普段の暮らしやリモートプラス通勤で考えると、小田原みたいに山も海も川も全部があるところはなかなかないと思うんですね。景色がよくて咲く花もすごくきれいで。移住を考えているならおすすめです。東京でいつも新しいものにふれていたいとか、おしゃれな最新のカフェに行きたいとか、最先端の洋服を買いたいとか、そういう体験はできないですけれど、それは都内に行ったときにできますし」

 夏には、ボードの上に立ってパドルを漕ぎながら水上散歩を楽しむマリンスポーツ「スタンドアップパドルボード(SUP)」にも挑戦したいと考えている。

(構成/生活・文化編集部 清永 愛)