昨年、つまり2021年のうちに、警察が検挙した児童虐待数は、過去最多を更新したそうです。新型コロナウイルスによる自粛生活のストレスや、家庭内に長時間いることも、多分に関係しているといわれています。
今年の6月15日、子ども政策の司令塔となる「こども家庭庁」の設置関連法が参院本会議で可決、成立し、来年4月に設置されることとなりました。今まで、文部科学省、厚生労働省、内閣府、警察庁などが取り扱っていた子どもに関する行政事務を集約し、少子化や貧困、そして虐待といった課題の解決に当たるようです。
■まずは虐待から子どもを守るべき
転居時の自治体の間での引き継ぎがうまくいかず、虐待を転居先の児童相談所に取り合ってもらえなかったために、子どもが亡くなったケースが過去にありました。今後はそのようなことがないよう、同庁は虐待事案の自治体間の連携にも関わるようになるとのこと。
現在起きている悲劇をなくすために、虐待に気づいたらどのような形で子どもたちを守るべきか。私たちは「親ガチャ」という言葉をなくすのではなく、「親ガチャ」という言葉を使わざるを得ない子どもの状況を、改善し、なくすべきだと思うのです。