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 3月3日公開の「映画ドラえもん のび太と空の理想郷 (ユートピア)」で声優に挑戦した永瀬廉さん。忙しい日々が続くが、仕事でのたくさんの「出会い」が、楽しいという。AERA 2023年3月6日号から。

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――「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」で声優に初挑戦した。演じたのは、“パーフェクトネコ型ロボット・ソーニャ”だ。

永瀬廉(以下、永瀬):最初、いつものお芝居の声のボリュームで話したら、全然聞こえなかったので、声を張らなければいけないんだと気付きました。声色で表情を付けなければいけないし、少しでも噛むと目立ちますし、意識することがすごく多くて難しかったです。時間が経って見えてくる反省点もあったので、もう一回やりたいくらい。でも、とても楽しかったですし、何よりドラえもんの世界に自分の声が入ることに感動しました。

 今回僕が演じたソーニャは物語のキーパーソンで、台本を読んだ時は出番の多さに驚きました。大役なので、ソーニャが持っている温かい人間味を精一杯出していけたらいいなと思って頑張りました。

――自身とソーニャも重なる部分があった。

永瀬:僕、見た目は「クール」とか「なんでもこなしそう」とかよく言われるんですけど、全然そんなことはなくて、何もないところで躓くようなやつでもあるんです。

 この作品の中で、ソーニャは最も変化のあるキャラクターだと思います。以前はコンプレックスも持っていたし、恩も知っていて、だからこそ優しい心も持っていると思います。僕も過去の失敗を思い出しつつ、ソーニャの成長に共感していました。

■早く作品を観てほしい

――子どもの頃から「ドラえもん」にはいろいろなきっかけをもらってきたという。

永瀬:小さい頃、「映画ドラえもん のび太の恐竜2006」を観て恐竜に興味を持ちました。その頃の僕は前に出るよりは「観るだけで十分」というタイプでしたが、この仕事を始めてインタビューを受けていると、早く皆さんに自分が出ている作品を観てほしいという気持ちが高まります。「ドラえもん」に出演できたことを、将来、自分の子どもにも自慢したい。何回目で僕が出ていることに気付いて、「これお父さんじゃない?」って言うのかな、っていう妄想が膨らみます(笑)。そういう楽しみも与えてくれた作品です。

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