まさに正論。自ら「自己中」と分析するように、こうしてハッキリとものを言うので好き嫌いが分かれるのだが、ある意味、正直なので「一周回って」好きになったという人もいるかもしれない。
また、昨年末には北京五輪の選考結果に対する不満の声に対し、自身のツイッターで「全力応援のメッセージや呟きはスケーターの力に変わるから是非是非たっくさんしてほしいですが スケーターも目にするような形でネガティブな言葉はSNSで呟かないでほしい…」「私みたいにそれを乗り越えれる選手ばかりじゃないと思う…強い人間ばかりじゃないんです…」と、誹謗(ひぼう)中傷をやめるように声をあげていた。これも「その通り」と賛同する人は多いだろう。
「安藤は、選手時代に受けたバッシングを以前テレビ番組で明かしていたことがあります。10代半ばから女性らしい体形になっていく中、18歳のトリノ五輪でそれがピークとなり、初めて食事制限をするも体形は変わらなかったそうです。すると、『メスブタ』『デブ』『日本の恥』などと書かれた手紙が送られてきたそうです。また、昨年放送された報道番組では、『16歳の頃から週刊誌に胸元を撮られたりしていた』と話し、精神的に閉じこもってしまったり、人の目に映るのが嫌だと感じ消えてしまいたいと思ったこともあったとか。そうした、心ない誹謗中傷や行き過ぎた報道を乗り越えて活躍しているところも、応援したくなる要因でしょう」(同)
■「SASUKE」で見せた勇姿
近年ではバラエティー番組への出演が多いが、「意外と指導者に向いているかも」というのはスポーツ紙の記者だ。
「昨年放送の『ABEMA Prime』で、スポーツにおける厳しい指導について、『日本では(海外と違って)言われて萎縮する印象。同じ言葉でも意味合いが違う。だから信頼関係が大切』と発言。自分が指導していく上で、子どもたちができる、できないではなく、どういう風に話したらいいのかを見極めるように意識している。その上で絆を強めていくと、キツく言っても食いついてきてくれ、その食いつきが力に変わり強くできると思っているそうです。意外といいことを言っていて、自身も世界選手権で2度優勝という実績もあり、競技面での信頼は高いと言えます」