齋藤薫著『“一生美人”力 セカンドステージ――63の気づき』※Amazonで本の詳細を見る
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 男と女はやっぱり別の生き物で、100%は理解し合えないからこそ、ズレが生まれ、それもどこか想定内だったりする。でも女同士はお互い、良いも悪いもよく知っている。だからこそ女同士の軋轢(あつれき)は、生きていくうえで自信を喪失させたり、厭世観(えんせいかん)をもたらしたりするのだ。大きな孤独を感じさせるかもしれない。だからできる限り、一生付き合える友達とだけ友達をしていたいのである。

 では一生付き合える人とは誰か? 当たり前だけれど、自分を裏切らない人。他で、自分の悪口を言わない人。そして、自分の幸せを心から喜んでくれる人。どれも、当然に思えるけれど、実はすごく難しい。非常に高いハードルだ。

 たとえばよく問われるのが、“友達”の幸せな結婚を心底喜べるのかどうか? あるアンケートでは「同僚の結婚を心から喜んであげられる」と答えたのは4割に満たなかった。信じたくないけれど、でもそれが現実なのかもしれないとも思う。

 もちろんこれは“逆も真なり”で、自分が相手の幸せな結婚を心から喜んであげられないと、相手も自分を本当の友達と思ってくれない。胸に手を当てて考えてみてほしい。これまでも、結婚を心から喜んであげられた友達と、そうでなかった友達がいたのではないだろうか? だからこそ、本当の友達を作ることはとても難しいのだ。

 言い換えれば、一生付き合える人とは、やはり“お互いの幸せを一生レベルでちゃんと願える相手”。“お互いの一生を見守り、見守られたい相手”。そういう人、あなたのそばには何人いるだろうか?

 いや、1人で良いのだ。もちろん2人でも3人でも4人でも。けれど、そこまでの友達はそうそうたくさん見つかるものではない。ただ、そういう人がいるかいないか? それは、人生において極めて重要な問題なのである。

 いま改めて、私はこう考えている。“一生ものの友達”こそ、実は人生における最大の財産。歳を重ねるうえで、年々その思いが深くなっていく。真の友達さえいれば、何とかなる、だんだんそう思えるようになったのだ。いや、誰にでもそう思える日が来るはず。それに気づいた日こそ、セカンドステージの始まりと言っても良い。つまり自分の人生の全貌が突然見えてくるから、友達の大切さに突然気づかされる。人生の要点に気づく日、それがセカンドステージの始まりなのである。

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