今週の洋楽まとめニュースはなんとも残念なニュースから。グラミー賞も受賞した英国人歌手、サム・スミスが来日公演を目前にドクター・ストップ、手術のため公演キャンセルとなってしまった。その後、サム・スミスは改めて声帯の手術へ臨むとも伝えられており、およそ2か月間、仕事ができない状態になるようだ。1日も早く復帰し、あの素晴らしい歌声を聴かせてくることを期待したい。
サム・スミス、ドクター・ストップにより5月の来日公演がキャンセルに
サム・スミスが声帯手術へ。言葉を発するのも禁止に
一方、今週大きな話題と笑顔を巻き起こしたのが現代の最強歌姫、テイラー・スウィフト。2日間で述べ10万4000人が集まった東京ドーム公演で自身のワールド・ツアーをスタートした。圧倒的な人気と、ポップスターとしてのチャームを存分に叶えた彼女の未来は常に明るく照らされているようだ。
テイラー・スウィフト、「TOKYO、サイコー！」10万4000人が集まった日本公演レポート
今週の全米チャートはウィズ・カリファの『ワイスピ』主題歌がまたしても首位。これで4週連続の1位となる。同曲は国内でも人気が高く、同映画のサントラ盤は映画のヒットとともに国内チャートも牽引している。
ウィズ・カリファ 米ビルボード・シングル・チャート4週目のNo.1に、人気急上昇中ウォーク・ザ・ムーンは遂にTOP5に
全米アルバム・チャートでは本国で絶大な人気を誇るカントリーバンド、ザック・ブラウン・バンドが見事に首位獲得。日本ではもう一つ敬遠されがちなカントリーというジャンルだが、テイラーの圧倒的人気などで確実に下地が出来つつある今、もしかするとこうしたバンドがブレイクの口火を切るかも知れない。
ザック・ブラウン・バンド 絶大な人気を誇るカントリー・バンドが米ビルボード・アルバム・チャート初登場1位に
今週発売の新作ではマムフォード＆サンズの3rd作『ワイルダー・マインド』に注目。あのくるりの岸田も絶賛。これまでのイメージをかなぐり捨て、前編エレキ・サウンドで望んだ本作で、いよいよ世界的なロック・バンドへと上り詰めるか。注目しよう。
マムフォード＆サンズ、新作3rdアルバムがいよいよ5/6リリース くるり岸田も「高揚感と言う名の花が満開」と絶賛
今後発売の新作では元レイト・オブ・ザ・ピアのフロントマンによる新プロジェクト、ラ・プリーストの新作に注目。レイト・オブ・ザ・ピアと言えば、今から数年前、最も注目されるイギリスの若手としてここ日本でもブレイクしたものの、その後の活動が途絶えてしまった実に“惜しい”バンドの一つ。そのフロントマンの最新プロジェクトということで、高い注目が集まりそうだ。
ラ・プリースト、元レイト・オブ・ザ・ピアのフロントマンによる新プロジェクトのデビューアルバムが7月リリース
最後は今週行われたもう一つの注目公演について。現在、様々な場面で再評価の流れが来ているAOR/フュージョンだが、そのレジェンドとも言うべきSSW、ネッド・ドヒニーが今週、自身の名盤『HARD CANDY』の再現公演を行った。リアルタイム世代は勿論、当時を知らない若いリスナーからも注目されることになった本公演を、当時レポートでいま一度振り返ろう。
ネッド・ドヒニー plays HARD CANDY、何度でも見たくなる至福の再現公演
その他注目の洋楽ニュース
ビルボード×サマソニ『Billboard JAPAN Party』 今年も開催決定！テーマは”ファンク”
カート・コバーン 初の完全公認ドキュメンタリー映画全国公開 製作総指揮はカートの娘フランシス
Album Review：タイラー・ザ・クリエイター 最新作から見えるスリリングな生活風景とプロデューサーとしての懐の深さ
ジョルジオ・モロダー、“シーアがいっぱい”のMV「デジャヴ」を公開
「スタンド・バイ・ミー」ベン・E．キングが死去 76歳
田村耕太郎
クロちゃん
矢部万紀子
