岸井ゆきの
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 女優の岸井ゆきの(30)の快進撃が止まらない。9月23日から公開中の映画「犬も食わねどチャーリーは笑う」で主演・香取慎吾の妻役を演じて話題となっているが、本作を含め今年だけで映画5本、ドラマ4本に出演している。

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 10月16日スタートの注目ドラマ「アトムの童」(TBS系)ではメインキャストとしてヒロインを務めることも決定。さまざまな作品に引っ張りだことなっている岸井とは、一体どんな女優なのだろうか。

 高校を卒業する直前、山手線内でのスカウトをきっかけに芸能界入りを果たした岸井。上京当初は、できるだけ舞台に足を運びたいと、チケット代を稼ぐためにアルバイトを3つ掛け持ちしていたこともあったという。この頃について、「『レ・ミゼラブル』を見るならなるべくいい席で、キャストを変えて何度も見たい」「映画もレンタルではなく、映画館で観たい」と語っており、若くてお金がなかったのに「精神だけはブルジョア」だったとインタビューで語っている(「婦人公論.jp」9月20日配信)。

「彼女の自然体なのに深みのある表現力は、数多くの舞台や映画を熱心に見てきた蓄積もあると思います。『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』で見せた、有能ながらプライベートでは寝ぐせも気にせぬ天才科学者役や、『#家族募集します』での6歳の男児を育てながらシンガー・ソングライターを目指すシングルマザー役も評価されました。さらに『恋せぬふたり』で演じた、恋愛を前提としたコミュニケーションになじめず、自身がアロマンティック・アセクシャル(他者に恋愛感情と性的感情を抱かない人)かもしれないと気づく女性の役は、クセが強めのキャラでしたが岸井さんはうまく演じ切った。非現実的な人物像でも、細やかなしぐさや表情、視線の配り方などを駆使した丁寧な演技により、視聴者に『こんな人もいるかも』と思わせてしまうところがすごい。脇役だったとしても思わず見入ってしまう“本物感”があるんです」(テレビ情報誌の編集者)

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出ていれば「確実に視線が止まる」女優