10月からスタートした連続テレビ小説「舞いあがれ!」(NHK)が好評だ。SNSには、「朝から泣ける」「毎日が神回」などと高評価のコメントが並び、早くも朝ドラファンを魅了している。中でも話題となっているのが、ヒロインの母親・めぐみ役を演じる女優・永作博美(52)の演技力だ。
「原因不明の発熱に苦しむ娘を思う一方、家業のねじ工場で事務の仕事も抱えて忙殺される女性の姿をリアルに演じています。特に第2話で、疲労がたまり、家事の途中で限界を超えてしまうシーンの演技は見事でした。仕事から帰宅した夫(高橋克典)の前で泣き崩れ、その場にへたりこむのですが、その疲れ果てた姿がリアルすぎて胸を痛めた視聴者も多かったはずです。また、茨城県出身の永作さんが、物語の舞台である東大阪の大阪弁と、めぐみの出身地である長崎県の五島列島の方言を見事に使い分けているあたりも、称賛の声が上がっています」(テレビ情報誌の編集者)
最近は母親役として、抜群の存在感を放つことが多い永作。映画「八日目の蝉」(2011年)では、誘拐した愛人の娘を自分の子として育てる女性という難役を演じ、第35回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を獲得。映画「朝が来る」(2020年)では、長い不妊治療を経ても子どもに恵まれず、特別養子縁組で血のつながらない息子を育てる母親を好演し、こちらも第44回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞した。ほんわかとした印象とは裏腹に、悲しみの中にも強い意志を持つ母親役を演じさせれば、右に出る者はいないと言ってもいいだろう。
迫真の演技とともに注目されているのは、やはり永作の変わらぬ美貌だ。「あさイチ」(NHK)でMCを務める博多大吉(51)は、第1話放送後の“朝ドラ受け”で、「同い年なんですよ。ずば抜けているかもしれませんね。永作さんの変わらなさは」と、驚きを隠せない様子だった。また同日にゲスト出演していた、タレントのLiLiCo(51)は、永作と同級生のはずなのに、自らの容姿について「何があったんでしょう」と自虐を込めて笑いを誘っていた。