「唐田さんはいわゆる薄顔美女で、かわいらしさと清楚さがあり、自然体なところが魅力。不倫騒動前に公開された映画『寝ても覚めても』やドラマ『デジタル・タトゥー』での演技も関係者の間では評価されていました。彼女の演技にはどことなく陰があり、演じる役柄の余韻をうまく表現できる女優さんだなという印象です。最近になって、中堅や新人の監督の起用が多いようですが、若い世代のクリエイターから評価されているのでしょう。『の方へ、流れる』はオーディションで主演に選ばれたそうですが、それだけ実力のある証だと思います」

■上沼恵美子が「えりかちゃん、がんばれ」

 一方、唐田には芸能界の大物からの心強いエールも。タレントの上沼恵美子は10月9日放送の「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)で、プロレスラー役に挑戦する唐田について「偉いじゃないですか。本業で頑張ろうって、それだけ体もつけてやろうとしてるんですよ。偉いね。女優魂というか」と絶賛。続けて「不倫した時この女の人あんまり好きやなかったけど、いやぁ、見上げました。えりかちゃん、がんばれ!」と拍手をしながら、復帰を応援していた。

「『極悪女王』の撮影では唐田さんも激しいプロレス技の演技があったようで、何度もNGを出してしまい、ぐったりしていたこともあったと報じられました。ゆりやんさんの入院以降、現場では徹底した安全管理がされるはずですが、唐田さんは精神的にも相当タフな人なので弱音は吐かないと思います」(前出の編集者)

 ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、唐田の今後についてこう分析する。

「正直言って、女優としての実力は未知数です。少しずつキャリアを積み重ね、これからという時にスキャンダルで悪目立ちしてしまったので、良いイメージを持っていない人も多いしょう。何かしようとするたびに向かい風が吹いてくる今の状況に対する答えは、ただ一つ。『役者』という道を歩いていく以上、じっくりと地道に腕を磨いていくしかありません。今後、自らの演技と表情によってどこまで人の心を惹きつけ、揺さぶることができるのか。難しい課題かもしれませんが、彼女が出演する作品一つ一つでそれを見せていくしかない。まずは、お茶の間の好感度を気にしなくていい配信系やミニシアター系の映画作品で結果を残せれば、風向きが変わってくるでしょう」

 体を張った演技で、新境地を開きつつある唐田。来年は本格再始動の年となるか。(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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