北海道付近は、太平洋側東部でやや雲が広がったものの、朝にかけて日本海側を中心に晴れて放射冷却が強まり、冷え込みました。特に伊達市大滝では、最低気温5.0度(午前9時まで)でした。

暦の上では処暑、暑さが峠を越えて後退し始めるころですが、今日の朝の冷え込みは内陸を中心に強まり、胆振地方伊達市大滝では最低気温が5.0度(午前9時まで)となりました。これは、6月30日以来約2か月ぶりの強い冷え込みです。また、稚内市沼川や喜茂別町喜茂別では5.3度となりました。その他も内陸を中心に10度を下回った所が77地点あり、札幌でも12.5度と各地で肌寒い朝を迎えました。
雲には熱をため込む力があります。夜間に雲が広がらないと、地上付近の熱が上空へ逃げやすくなるため、朝にかけて気温が下がりやすくなります。これを「放射冷却」と言います。風が弱いことも放射冷却が強まるかどうかの大事な指標になり、今朝は日本海側を中心に晴れて、沿岸の一部を除き朝にかけて風の弱い状態が続きました。これから季節は秋へと向かいます。このような冷え込みも珍しいものではなくなりそうです。また、今後一週間は日本の東を北上する台風の影響もある見込みです。台風の進路にはまだ不確定な部分が多くあります、最新の気象情報に注意して下さい。