大谷翔平(エンゼルス)、ダルビッシュ有(パドレス)、鈴木ら「メジャー組」の動向も注目される。国際舞台で経験豊富な彼らの力はWBCを戦う上で大きな手助けになる。また、気になるのは遊撃手だ。堅守を誇る源田壮亮(西武)がレギュラーの筆頭候補だが、今回遊撃で選出された中野は岡田彰布監督の方針で、二塁にコンバートされる可能性がある。

 スポーツ紙デスクは、こう分析する。

「中野は遊撃の守備力が決して高いわけではない。そう考えると、坂本、今宮健太(ソフトバンク)、若手なら紅林弘太郎(オリックス)をWBC本戦で選出する可能性があります。特に坂本はプレーヤーでなく、リーダーとしてチームを引っ張る力がある。昨年の東京五輪でも初陣となった1次リーグ・ドミニカ共和国戦でサヨナラ打を放つなど大舞台に強い。栗山監督もコンディションは当然チェックしていると思います」

 今季は度重なる故障で83試合出場と不本意な成績に終わったが、来年も遊撃一本で勝負することを決断。体のコンディションが万全なら球界屈指のショートストップであることは間違いない。栗山監督が熟考の末に選ぶ28人のWBCメンバーは果たして――。(梅宮昌宗)

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