「国会で、新曲やディナーショーの宣伝をするなんて、どうなっているのか。中条氏もおかしいが、それをさせてしまう維新という党にも問題がある。代表が松井氏という重鎮から馬場氏に替わり、経験の浅い議員が多い。今後もとんでもない発言が飛び出すのではないか」

 そう指摘するのは、かつて維新に所属した米山隆一衆院議員(立憲民主)。

 維新の国会議員の秘書経験もある、政治評論家の藤川晋之助氏は、

「中条氏は1回目なので今回は維新の中で、厳重注意となった。維新はベンチャー政党で、新人議員を教育していく機関も余裕もない。地方議員でも、福岡市議がとんでもないビラを配布するなど、議員としての自覚に欠ける部分がある。自民党なら、党本部、派閥などで新人議員の教育もしっかりとされる。他の与野党もそれなりに、新人議員の指導をしている。新人議員の教育をどうしっかりとやっていくのか、今後維新が大きくなれるかどうかのポイントだ」

 と指摘している。

初登院し国会を背にポーズをとる日本維新の会の中条きよし氏=2022年8月3日
初登院し国会を背にポーズをとる日本維新の会の中条きよし氏=2022年8月3日

(AERA dot.編集部・今西憲之)

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今西憲之

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大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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