河崎 「『引っ張る』って、もうみんな当たり前のように…」
一通 「わかんないよ、おじさんテレビ見ないから~」
河崎 「おじさんって僕もおじさんですよ」
一通 「うそ、いくつ?」
河崎 「いくつに見えます?」
一通 「うわ。ノッてきた。やっとノッてきたでしょ、違う?ね?おぬしノッてきたな、ね、そうでしょ」
河崎 「いや別に」
一通 「またあ。も、何の話してたか全く忘れちゃったね」
河崎 「友達多いかどうかって」
一通 「そう。すごい。そごい記憶力、そごいって言っちゃった」
河崎 「少ないですよ、友達」
一通 「なんていうの?」
河崎 「…は?」
一通 「名前」
河崎 「え、僕の?」
一通 「…」
河崎 「…アキラです」
一通 「違う。源氏名じゃなくて」
河崎 「え?」
一通 「本名」
河崎 「…河崎です」
一通 「へーすごい、いいじゃん。カワサキって神奈川県の川崎?」
河崎 「いやちがくて、河崎のカワは、さんずいの…」
一通 「下は?」
河崎 「え?」
一通 「下」
河崎 「…忠明」
一通 「へーいいじゃん。タダアキ。タダアキって感じだもんね、どっからどう見ても」
河崎 「そうかな~」
一通 「…タダアキはさ、」
河崎 「(殆ど同時に)僕はこの名前、(被ったので)…あ、ごめんなさい、どうぞ」
一通 「ううん、いい。…タダアキから先喋って」
河崎 「いや………僕はこの名前、」
一通 「(殆ど同時に)昔はさ、」
河崎 「…(と、黙り)」
一通 「…いいね。被るね。先程から往々にして被るね。これは何?二人の波長が尋常じゃなく合うという、何?前触れ?啓示?なんか…神的な」
河崎 「…」
一通 「何?タダアキってどういう字書くの?」
河崎 「えっと、タダは、えっと、関ジャニの大倉忠義くんと同じ忠で、アキは…」
一通 「ね、突然の質問タイム。関ジャニの大倉くんと横山くん、どっちが好き?」
河崎 「えーどっちかな」
一通 「どっち?」
河崎 「どっちかっていうと、大倉くんですかね」
一通 「…(不機嫌に)」
河崎 「…」
一通 「…じゃあ、V6だったら?」

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