一方で2021年前期の連続テレビ小説「おかえりモネ」では、清原果耶演じる主人公の母親役として出演。ふたりの姉妹を広い心でやさしく見守る姿が印象的だっただけに、今回の大河での迫力ある演技に驚いた人も多かったようだ。
「国民的女優になるきっかけとなったのは、やはり1991年にNHK連続テレビ小説『君の名は』のヒロインに抜擢されたことでしょう。同作は1952年にラジオドラマとして放送されて以来、映画、舞台、ドラマ化もされていた名作。しかも『30周年記念作品』として朝ドラとしては異例の1年間放送だっただけにプレッシャーは半端ではなかったと思いますが、見事に演じ切りました。一方、1995年放送のドラマ『我慢できない!』では、同居する姑のイビリにも負けず仕事も家庭も充実させようとする新婚キャリアウーマン役をコミカルに演じたこともあります。若い頃からいろいろな役を演じ分けることには定評がありました」(同)
■毎年バースデー婚がささやかれるが…
女性週刊誌の芸能担当記者は言う。
「松嶋菜々子さんや山口智子さん、米倉涼子さんもそうですが、当時は著名な企業のキャンペーンガールを務めることが、本格的な女優デビューへの登竜門でした。そんな中、鈴木さんは東京の大手芸能事務所ではなく、地元・仙台のモデル事務所に所属していたにもかかわらず、大手企業のキャンペーンガールに抜擢されました。当時は『こんな美女が地方に埋もれていたのか!』と業界内でも話題になったほど。その後、女優デビューしてわずか2年で『君の名は』のヒロインを務め、それからは階段を駆け上がるように、大沢たかおさんとのW主演ドラマ『オンリー・ユー ~愛されて~』や、木村拓哉さんとの共演作『華麗なる一族』『グランメゾン東京』、そして三谷作品など数多くのドラマや映画に出演し、大女優へと上り詰めました。なかでも、2010年放送の、年下の男性との不倫愛を描いたNHKドラマ『セカンドバージン』は社会現象を巻き起こして映画化されたほか、共演の長谷川博己さんとの交際も話題になりました」