2月21日、東京・新宿にあるパークハイアット東京のボールルーム(大宴会場)は、異様な熱気に包まれていた。報道陣に用意された192席はびっしり埋まり、立っている人も。加えて多くのテレビクルーもおり、200人をはるかに超える人数が集結した。彼らの視線を一身に浴びて登壇したのは、吉永小百合さん(77)だった。
吉永さんが現れたのは、スキンケア商品「五島の椿」の発表記者会見。彼女が化粧品のPRに携わるのは、実に36年ぶりだという。
「妙齢になりますと、『これがいいですよ』と皆様におすすめするのはどうなのかな、と自分の中で決めたものですから」
と語ったが“妙齢”になろうともその美肌が衰えを知らないことは、多くの関係者が認めるところ。本誌「週刊朝日」は昨年2月25日号で吉永さんのカラーグラビアを掲載したが、彼女はメイキャッパーを伴わず、自らほどこしたナチュラルメイクでカメラの前に立った。
美肌の秘密を本人は、「化粧品はなるべく余計なものはつけないようにして、しっかり保湿します。同時に、運動をして体を活性化するよう心がけています」と説明する。
ところで、なぜ36年ぶりに化粧品のPRをやろうと思ったのか? 「五島の椿」は、吉永さんが大好きな五島列島の会社が、地元の椿を原料に作っているからである。