スペースシャワーTVのライブイベント【スペースシャワー列伝100巻記念公演 ~第113巻 薄明りの宴~】が11月4日(火)に東京・新宿LOFTにて開催。DJ やけのはら、GOMA & The Jungle Rhythm Section、七尾旅人らが新宿の夜を妖しく彩った。
DJマイケルJフォクスがオープニングDJとして出演。新宿LOFTを公演タイトル“薄明り”仕様に仕上げたところで、ステージには七尾旅人が登場。「こんばんわ、訳もわからず連れてこられました。」と今日はちょっとツンが強い挨拶の後、「星に願いを」を披露。「お客さんのイマジネーションをお借りして星を見ましょう。」とギターと声をエフェクトによる幻想的な空間を作り上げ「Almost Blue」へ。続いてトラックを使用した「サーカスナイト」を歌い終え、「意外と歓迎ムード(笑)、今日はアウェイだと思ってたので、嬉しい。」と序盤にツンだった理由を明らかにしながらオーディエンスの反応に喜びを見せる。「みんなGOMAさん目当てで踊りたいと思ってたから、アゲアゲと最近よく演ってる暗い曲と迷ったんですけど…」と嬉しそうに困惑しながら「Tender Games」を披露。そして、サイレンと戦闘機の音にエフェクトで増幅した自らの声を重ね、凄まじいサウンドスケープを描き「赤とんぼ」を披露。「こんなに良いお客さんならあと2時間半くらい演りたかった(笑)」と名残惜しそうに「Memory Lane」を歌いステージを去った。
DJ やけのはらが七尾旅人からバドンを受け、続くダンサブルなステージに繋げ、登場したのがGOMA & The Jungle Rhythm Sectionだ。2009年の事故からリハビリ期間を経て復活する過程と、突然映像が飛び込んでくるという症状「フラッシュバック」をアニメで映像化した昨年の映画『フラッシュバックメモリーズ』が高評価を獲得した彼。まずはリズムセクションによるセッションからスタートし、GOMAが雄叫びをあげながらステージに現れる。歓声の中、アボリジニの伝統楽器、ディジュリドゥを奏で始めるとフロアがヒートアップ。パーカッションによる原始的なビートと、ドラムセットによる現代的なビートにディジュリドゥが重なり凄まじいグルーヴが生み出される。GOMAもそのグルーヴに身を揺らしながら、阿波踊りのような身振り手振りで演奏をコントロールしていく。エネルギッシュなステージにフロアからも歓声とも絶叫ともいえない声があがり、濃密で生々しい彼らのパフォーマンスはオーディエンスを巻き込み一旦終了。
アンコールでは七尾旅人とGOMAによる2人きりのセッションが展開。ディジュリドゥを巧みに利用したボイスパーカッションに七尾旅人がスキャットを重ねる。中盤からギターを加え音に更なる広がりを持たせた彼らの音は、ひたすらイントロとアウトロが交差しているよう。30分近くノンストップでセッションを行い、“薄明りの宴”は幕を閉じた。
【スペースシャワー列伝】各公演の模様は全3回に分け放送。第2回目は11月27日(木)にスペースシャワーTVにて特別番組としてオンエア予定。なお、第100巻、第101巻、第102巻の模様は『スペースシャワー列伝100 Vol.1』として11月にリピート放送も実施される。
Photo by Kazumichi Kokei
◎番組放送情報
スペースシャワーTV『スペースシャワー列伝100 Vol.2』
<初回放送>
2014年11月27日(木)24:00~25:30
<リピート放送>
12月予定
スペースシャワーTV『スペースシャワー列伝100 Vol.1』
<リピート放送>
2014年11月2日(日)24:00~25:30
2014年11月6日(木)22:30~24:00
2014年11月22日(土)25:00~26:30
info:http://www.spaceshowertv.com/retsuden/100/