きょう9日、九州から関東まで広く雪や雨。原因は2つ。1つめは日本付近を通過中の低気圧。2つめは、今夜、西から流れ込む強い寒気。この寒気は週末まで居座り、九州から近畿、東海は平地も大雪のおそれ。

今夜9時の予想天気図      
今夜9時の予想天気図      
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今朝、九州から関東にかけて、低気圧の影響で太平洋側を中心に雪や雨が降っています。

水戸で大雪 関東北部と甲信 平地も積雪注意

関東甲信では、低気圧の影響で明け方からあちらこちらで雪や雨が降っています。東京都心では午前3時に雪(一時的に小雪が舞った)、午前6時にみぞれが観測されています。また、午前9時現在、水戸で10センチ、宇都宮で2センチなど、関東北部では平地も雪が積もっていている所があります。
これから夕方にかけて、関東南部では、都心を含めて平地は広く雨で、雪はときおり交じるくらいでしょう。箱根や奥多摩、秩父では雪のまま続いて、路面が白くなる所もありそうです。
関東北部と甲信では、山沿いに限らず、市街地も積雪の所があるでしょう。今朝、まだ舞う程度の雪の所でも、油断は禁物です。日中、雪が積もってきて、お帰りの時間帯には路面状況が悪くなっているおそれがあります。
なお、雪が積もる所はもちろん、積もらない所でも、あす朝の通勤の通勤の時間帯は路面の凍結に十分な注意が必要です。

九州から東海 雪のピークは午前と夜 特に夜は強まる

九州から東海は、今朝、太平洋側を中心に雪や雨が降っています。これは低気圧の通過によるもので、昼頃まで続く見込みです。それほど強く降ることはありませんが、大阪市内や名古屋市内など、市街地でもうっすらと雪の積もる所がありそうです。午後には広い範囲での雪や雨はいったん止んでくるでしょう。
大雪への警戒を強めなければならないのは、今夜からです。日本付近、冬型の気圧配置になり、上空に寒気が流れ込んできます。松江の上空5500m付近で、およそ氷点下40度と、今シーズンで最も強い寒気です。
九州から近畿の日本海側は今夜から再び広く雪で、降り方が強まるでしょう。九州から近畿の太平洋側や東海にも、あちらこちらに雪雲が流れ込んできます。
あす10日の午前6時までの24時間に降る雪の量は、いずれも多い所で
中国地方 山沿い80センチ  平地40センチ
近畿 山沿い40センチ  平地20センチ
四国 山沿い20センチ 平地5センチ
九州北部 山沿い10センチ 平地5センチ
九州南部 山沿い5センチ(平地もうっすら積もるおそれ)
東海 岐阜県で30センチ 三重県で10センチ (愛知県や静岡県の平地もうっすら積もるおそれ)
さらに、あすの日中以降も雪が続き、中国地方を中心にさらに積雪が増える見込みです。
先月の下旬に、強い寒気の影響で山陰から近畿北部で大雪となり、米子自動車道などで大規模な立ち往生が発生しましたが、その時と同じくらいか、さらに大きな影響が出ることが考えられます。これから週末にかけ、車を運転する場合は、燃料を満タンにした上で、非常食や牽引用のロープを携帯するなど、いざという時への備えを万全になさってください。また、雪の重みで電線が切れるなどして、広い範囲で停電が発生することも想定されます。スマホや携帯電話の充電をフルにしたり、暖を取るものを用意するなどの備えをお願いします。

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